ラダック地方ザンスカール生まれの「ゲンギャウ」ことゲシェー・ロサン・イクニェン師はデプン・ゴマン学堂の元の寺務局長をつとめ、何十人もの弟子を養成し、ゴマン学堂の護法堂の経頭も勤められた儀式のプロフェッショナルです。ゲンギャウ師は2004年の日本別院の創立以来2013年まで日本に滞在し、現在は故郷のザンスカールにもどり、トンデ僧院の僧院長をしておられます。
ゲシェー・ロサン・イクニェン師(ゲンギャウ師)
1948年インド北部のザンスカールに生まれる。1963年にザンスカールのトンデ寺院にて出家、僧名は「ロサン・イクニェン」と名付けられる。法要や儀軌などをすべて暗記し学習した。「経頭」を1年間務めた。1973年より深く仏教の教義を学ぶために、南インドのゴマン学堂へ移りガリー学寮に入る。ケンスル・テンパ・ゲルツェン師(文殊師利大乗仏教会初代会長)をはじめとするゴマン学堂の善知識やラマたちに師事する。論理学・般若経学などを治める。1980年よりはゴマン学堂の事務局にて、小中学校の運営業務・学堂付設の裁縫工場長などを担当した。1999年よりゴマン学堂財務部長に就任し、新本堂落慶のための業務に従事した。ゴマン学堂護法堂にて「経頭」を務めたこともあり、学問にも各種の業務にも長け、「ゲシェー・ドランパ」(仏教博士・課程)の学位も取得している。2013年まで日本に滞在し、2013年-2016年には、故郷ザンスカールのトンデ僧院(トンデ・ガンデン・レクシェー・リン)の僧院長を務められた。現在は、冬の間は本山デプン・ゴマン学堂に滞在され、それ以外はザンスカールにて後進の指導をされたり、時々日本からの参拝客のご案内などをされている。