VOICE NEWS
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2018.06.11
仏法聴き難し、今已に聞く
「日本の人たちのためにならないなら、もうインドに戻っていますよ」 5月の法話会がすんで京都駅に向かって歩いていたとき、リンポチェがはっきりとおっしゃいました。 「私が日本にいる理由はそれです」 昔の人は仏教を学びにインドまで行かなければいけませんでした。ですが今は、お坊さまたちの […]
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2018.05.29
供に応ず
「ご飯を食べずに戻ってきなさい」 ザンスカールにあるトンデ僧院に滞在していたときのこと、僧院で行われる法要に参加しようとしていた時に、ゲンギャウ先生から窘められました。 チベットの僧院では、法要中はお茶はもちろん、朝食や昼食も寺の本堂で振る舞われるものです。ゲンギャウ先生や他の僧 […]
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2018.05.21
利点を知って実践する
先週の土曜日は久しぶりに京都で法話会が行われました。 「今日は学校の先生になったね」 と、リンポチェが笑いながら冗談を言われて、法話会が始まりました。 今回は『菩提道次第略抄』の続き、六波羅蜜の精進波羅蜜と禅定波羅蜜、そして智慧波羅蜜でした。 精進 不退なる堅固の衣を纏うなら 教 […]
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2018.05.15
喜びに支えられて
「楽しみばかり追い求めてはだめですよ」 修行するのは大変です、つらいですと愚痴ばかり言っていると、ある時お坊さんに窘められました。 「私の母も毎日コルラに行きます。それも楽しみのために行くわけじゃないですよ。本当は膝が悪くて歩くのが大変なんです」 自分の身体を顧みず、功徳を積むお […]
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ダライ・ラマ法王
2018.05.09
ネガティブな感情をどうするのか〜ダライ・ラマ法王によるアドバイス
ダラムサラにあるダライ・ラマ法王の宮殿にて、若い女性のグループ謁見に際してあるインド人女性が「ネガティブな感情をどうしたらいいのですか」という質問に法王は次のようにお答えになられました。以下内容を翻訳させて抱きます。 【質問】質問させていただきたいのですが、法王はもしネガティブな […]
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ケンスル・リンポチェ
2018.05.04
新刊のご案内:福田洋一著 『ツォンカパ中観思想の研究』
弊会の創始者ケンスル・リンポチェ・ゲシェー・テンパ・ゲルツェン師(「ゲシェラー」)が東洋文庫の研究員時代に東洋文庫専任研究員であった福田洋一(大谷大学教授・前弊会理事)先生によるこれまでのツォンカパの中観思想に関する研究論文をまとめた『ツォンカパ中観思想の研究』が上梓されましたの […]
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ケンスル・リンポチェ
新刊のご案内:石川美惠著 『死を超える力』
弊会の創始者ケンスル・リンポチェ・ゲシェー・テンパ・ゲルツェン師(「ゲシェラー」)が東洋文庫の研究員時代に著者である石川美恵氏に語ったチベット仏教にまつわる様々な逸話をふんだんに取り入れた、チベット仏教の入門書が刊行されました。 本書のなかに収録されているその逸話の多くは師がチベ […]
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ダライ・ラマ法王
2018.04.25
本日はパンチェン・ラマの29歳のお誕生日:ダライ・ラマ法王の報道陣の質問に対する回答
ダライ・ラマ法王は、本日29歳のお誕生日を迎えるパンチェン・ラマは現在もご存命であり、きちんと仏教の教理を学ぶ機会に恵まれ、仏教を学び続けておられるという出自の明らかな情報を耳にされたと報道陣に向かってお答えになりました。 本日2018年4月25日12:00ころ、ダライ・ラマ法王 […]
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2018.04.24
今が一番いい時
「チベットの諺では、『思った時が、ちょうど良い時期』といいます」 チベットの留学生さんと話をしていた時に、この諺を教えてもらいました。ある方が、「もっと若い頃から仏教を勉強しておけばよかった」と後悔を口にされた時に、留学生さんはこの諺を返したそうです。私達は「何かをするのが遅すぎ […]
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2018.04.18
百尺竿頭に一歩を進む
「新しい知識などを得るために読んでも、意味がないということですね」 ダライ・ラマ法王の『入菩薩行論』の法話を聞いていた時に、先の言葉に耳が止まりました。実は、以前疑問に思ったことがあります。ダライ・ラマ法王の法話にはゲシェーをとって僧侶の方たちも参加します。しかし、彼らは仏教の最 […]
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2018.04.10
最強の応援団
「それは良いですね!」 ある日のお坊様たちとの会話で、前行の話が出ました。ただいまゲンギャウ先生も故郷のザンスカールで前行修行に入っておられますが、前行は五体投地、金剛薩埵の百字真言、曼荼羅供養、ラマ供養をそれぞれ十万回行います。本行に入るまで、なかなか長い道のりです。それを先日 […]
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2018.04.02
楽しみ三つ苦しみ三つ
傲慢の固まりに水を撒いても、福徳は生じない 以前の記事でも書いたことがありますが、その通りだなあと最近実感するようになりました。普段の生活の中で、知らず知らずに他を見下して、自分が正しい、自分の方が上だと思おうとしていることはないですか?他人が失敗すれば喜び、自分が他人よりも成功 […]
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2018.03.27
本気になるために
最近、強く思うことがあります。私たちは、どうして仏教を本気で学び、実践することができないのでしょうか。 昔ゲンギャウ先生に、「憎くてにくくて仕方ない相手がいるんですが、どうしたらいいですか」と質問した時、 「無常を考えなさい」 とアドヴァイスをいただきました。「いやいや、それはわ […]
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2018.03.20
笑顔の会話
お坊さんたちと話していて思うこと。無駄な話をされない。 人と会話していると、何気なく話しているうちに、最近あった嫌なことや愚痴などを話してしまうことがしょっちゅうあります。嫌なことを他人に話して、理解してもらったと思って満足する、というのなら良いのですが、実際は話しているうちにも […]
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2018.03.13
己を捨てて人をたて
「教えるべきことは、すべて教えました」 インドに戻られる前に、ゲンギャウ先生がぼそりとおっしゃいました。その言葉を聞いた時、「いえ、まだ学ぶことがたくさんあります」と答えたのですが、いま考えると、ゲンギャウ先生がおっしゃっていたことは正しいなと思います。ゲンギャウ先生が私たちに教 […]
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2018.03.05
因果の道理を辨へて
「チベットの人たちは、ちょっと変ですよ」 アボさんやリンポチェと同じ、東チベットのカム出身のお坊さんとお話しをしていたときに、ぽっと言われました。何のことだろうと思っていると、 「チベットの人たちは、仏道に励みます。でも、普通の生活を見てみると、嘘をついて人を騙して金儲けしてるん […]
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2018.02.22
師の心を生きる
「彼らが理解するかどうかは問題ではない。習気を置くことが重要だ」 ゲンロサンのおっしゃったこの言葉が、今でも心に強く残っています。 その日は、東京で一般向けの瞑想講座、のはずでした。しかし、仏教の基礎的なことを解説する段になって、ゲンロサンは助舌になり、中観思想にまで話が進みまし […]
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2018.02.16
善根功徳に心ざし
みなさん、あけましておめでとうございます。本日2月16日は、チベット暦2145年の元日です。先ほど、ゲンギャウさんと電話がつながり、「どうぞ日本のみなさんにおめでとうございますとお伝え下さい」とのメッセージをいただきました。 ゲンギャウ先生は、ただいま瞑想修行に入る前の前行を行じ […]
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ケンスル・リンポチェ
2018.02.13
チベットの僧侶の衣は何故赤いのか
チベットの僧侶の衣は何故赤いのかと申しますと、もちろんそれはチベットは気候が大変寒いということもあげられますが、お釈迦さまがお経のなかで「黄色か青か赤の衣を着るとよい」とおっしゃっているのに基づいています。 またチベットの僧侶の衣のなかで下に履くシャンタプというのがあるのですが、 […]
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2018.02.06
もろもろの悪をつくらず
「重要なのは動機ですよ」 先日、京都市内をバスで移動しているとき、「七仏通戒偈」についてアボさんに質問してみました。「七仏通戒偈」とは、 諸々の悪を作すこと莫かれ、衆善奉行すべし、自ら其の意を浄む、是れ諸仏の教えなり (ダラムサラのツクラカンにもこの言葉が掲げられています) 法話 […]