VOICE NEWS
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弥勒仏への悲讃
本日のことば
2021.02.24
人間と人間界は神々や天国よりも価値がある
華やかな善趣の身体があっても 教説を正しく弁える智慧により 賢き道を誤らずに見出せないなら 再びまた輪廻の海へと堕ちてゆく 16 それ故 無知という深い暗闇に囲まれて 何処に行くべきなのか何も見えていない こんなにも永い間途方に暮れてしまった この私に智慧の灯火を与え給わんことを […]
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仏教論理学概論
本日のことば
2021.02.07
触れて感じることのできるもの
触とは、地・水・火・風および 滑・渋・重・軽・冷・飢・渴の十一である。 11 触覚が対象としているものが触処であり、身根という皮下を走っている神経系の感覚の感触を分類すれば、触覚が対象に触れるだけで得られる地水火風の四大種の感触と、触覚が対象と接触している時間的変化によって得られ […]
参学への道標
2021.01.30
はじめに聞法という燈明を手にする
はじめは聞法の明かりを灯さなければ 煩悩で転生して問題を大きくするのか それを浄化し解脱の道へ向かうべきか 進退の選択すら決められず不明である 聴聞で知性の眼を清らかにせよ いざ 12 仏教は釈尊の時代から今日まで続くことばと思想の伝灯であり、仏教を学ぶということは戒・定・慧の三 […]
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弥勒仏への悲讃
本日のことば
2021.01.27
無限の価値のある人身を維持しようとすること
決定勝の境位などは言うまでもなく 道の所依とできると称賛されている 天や人へと生まれてくる保証などない こんな私を君は気にせずにいられるか 15 私たちは必ず死んでいくし、いつ死ぬのかも決まっていないし、死に際して仏法以外のすべてが役にたたないという三つの死に関する根本命題を前偈 […]
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仏教論理学概論
本日のことば
2021.01.24
最勝なる美味とはどんな味なのか
味は甘・醋・醎・辛・苦・淡の六種である。 10 舌識すなわち味覚が対象とするものが味処であり、これを分類すれば、甘味・醋味・醎味・辛味・苦味・淡味の六種がある。醋味とは酸味のことであり、醎味とは塩味のことであり、淡味とは味が薄いということではなく渋味のことであり、この味処の六味へ […]
参学への道標
2021.01.21
仏弟子としてスタイルを洗練させてゆく
行動を洗練すれば他者の意にも適うだろう 口数を減らすのなら傷つけも邪魔もしない 信勤念慧を日々揺らがぬものと高めてゆき 月が満ちていくように功徳も増長してゆく 身口意の三門で慎み深めていくべきである いざ 11 仏教を学ぼうとする私たちが学ぶべきこととは何かといえば、それは釈尊に […]
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弥勒仏への悲讃
本日のことば
2021.01.20
慈しみの灯明がある場所で再会するということ
かけがえのない身体に恵まれても 力もなく逃げだすこともできない 最強の死王の使者がやってくる 病いと老いとを手に届けてくる 13 いつ死ねるのかも決まってない すべてを捨てるのに忘れている 年月や暦を数えるだけで過ごしている 暗闇のなか私は慈しみの最期を迎える 14 私たちはどん […]
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仏教論理学概論
本日のことば
2021.01.15
煩悩を鎮め善を活性化する薫の君
香は好悪と等不等で、 四種類へと分類できる 9 鼻識の嗅覚の対象となるもの、それが香処である。これは嗅覚器官である鼻が呼吸時に取り込んでいる四大元素を原因として知覚されている現象のことである。 香の根本分類としては、好香・悪香があり、これは好い匂いか、悪しき匂いかであるが、それを […]
参学への道標
2021.01.14
虚栄心の炎でいま燃えているものとは
増上生と決定勝 このすべての功徳の因 教説の土台 それは殊勝なこの戒である それは解脱を求めるものの生命でもある この詭詐の行から逃れるのも難しいので 表裏なくいつも戒律を護持すべきである いざ 10 無限の遠い過去からいま私たちはここに至って生きている。いま私たちは仏教を学ぼう […]
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弥勒仏への悲讃
本日のことば
2021.01.12
人間の皮を着ただけの臆病な羊たち
苦しみの海から解脱へと向かってゆく かけがえのない人身の船に乗っている しかし放逸に堕ち眠っては話し込んで 財産や名誉を求める欲望に塗れている 11 無意味なことばかりへと心は向かっている 大義を実現しやすいこんな身体も消耗する 私は人間の皮を着ただけの家畜である 君よ 大悲の眼 […]
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仏教論理学概論
本日のことば
2021.01.11
震える他者の身体、記憶に残響する言葉
声には八種のものが有る 執受している大種に由来する 有情に対する表現なのかどうか 意に沿うものかどうかで四種ある 執受してない場合もまた同じである 8 疲れて眠っている時以外、私たちは常に何か様々なものを見ているし、様々な音を聞いている。聞こえてくるすべての音は、何かの振動であり […]
参学への道標
2020.12.30
静かにてくてくと遠くへ歩いていく
師のことを敬って 秀れた人に嫉妬せず 劣った者を慈しみ 心のなかを統御する 外見は賢者にも見えない 堅物と思われる 頼まれても応えられない しかし問題はない 外面は温和なのに心が荒まないように いざ 9 何かを学ぶという姿勢は、自分が知らないこと、そして自分には至らない点が具体的 […]
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弥勒仏への悲讃
本日のことば
2020.12.29
寂静なる年末年始を過ごすために
広大なる功徳のすべてを究竟し給いて 微細な過失の発生源すら超克し給える 君よ その大慈の溢れだす場となれる この悲痛の慟哭をしばしは聞き給わん 11 弥勒仏が具足する如来の不共の功徳へと思いを寄せ、ここまでの詩偈で礼拝をしたが、本偈はそれを結び、次の偈から、自らの不徳を嘆き悲しみ […]
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仏教論理学概論
本日のことば
2020.12.26
如来の身体の色彩と輪郭を学ぶ
色には顕色・形色の二種がある。 詳しく分類すれば二十種となる。 青黄赤白、雲煙・塵霧・明暗・影光、 長短・方円・高低・正不正がそれである 7 眼識が捉えるものが色処であり、これを分類すれば、色彩である顕色と形状である形色の二種がある。これを更に細分すれば、色調たる顕色には、青黄赤 […]
参学への道標
2020.12.14
文明の進化のために洞窟に暮らす
蛮業の在家の生業に策略を巡らせて 非法行に溺れている穂頭は高く巨大である 空腹と襤褸を着用して聴聞と戒律を 生きる糧としている穂頭は低く弱小である 長期的な苦楽は決して同じではない いざ 9 今日私たちは文明社会に暮らし、未開文明の野生生活を営んでいない。それは一体何のためか、と […]
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弥勒仏への悲讃
本日のことば
2020.12.12
この世界が歓喜の微笑で満ち溢れるため
御身と御言葉には錯誤という名前すらない 記憶を失うこともなく常に平等に入定する 差別や偏見は捨て 寂静へと等至し給える 君の所行は完全に円満で清浄なものである 8 救済せんとする意思を精進と信念を共にし 禅定と智慧により解脱へと常に向いている この道から逸れるすべての機会を遠離し […]
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仏教論理学概論
本日のことば
2020.12.04
物質の所在と価値という幻想
物質には外部・内部の二つがある。 外部の物質は色などの五つである。 6 知が対象領域とし得るものには、抽象と具体があり、具体である現象には、物質・精神・その両者ではないものがあり、原子の組成体たる物質を分類すれば、外部物質と内部物質に分類できる。この分類は、その物質の所在が我々の […]
参学への道標
2020.12.01
生きるために必要なものを考える
生活必需品は順縁という名ですら呼ばれている しかしそれは正法に背を向ける魔の誘惑である 過去の賢人たちは少欲知足こそを拠り所とした 貧しさに喘ぐこともなく二利の頂を極めてきた 短期的・長期的な損益を分析するがよい いざ 8 着るものも食べるものも住む家も何ひとつ持たずに、私たちは […]
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弥勒仏への悲讃
本日のことば
2020.11.30
最勝なる法輪へと集うものたち
驕慢にみちた 世間の祖父 梵天 弓箭の持ち主 沙門や婆羅門たち 彼らの誰も語り得ない最勝なる輪 これを転じ衆生を慈しみ救済する 君よ 7 黄金でできた巨大な輪、それは地上の最強の武器であり、それを保有する王はすべての世界を支配する転輪聖王である。如来が転じる法輪とは、すべての煩悩 […]
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仏教論理学概論
本日のことば
2020.11.25
現象とは物質・精神・不相応行のどれかである
事物には 物質 精神 不相応行 これらの三つがある 5 すべての認識対象を実際の対象形成能力をもつものかどうかで分類すれば、無常なる事物なのか、虚空のように常住なものかの二つに分類できる。そのような事物を分けると、物質・精神・不相応行(精神でも物質でもない事物)の三者へ分類可能で […]