D4の無自性論者たる中観派の学説の規定には、E1定義・E2語源解釈・E3分類・E4分類された各々の対象の説明とで四つある。
E1 定義
真実成立の法が微塵ほども無いと承認する仏教学説論者、これが中観派の定義である。
E2 語源解釈
何故「中観派」と呼ばれるのかと言えば、常・断の二辺を離れた中を承認するので「中観派」なのであり、諸法には真実成立の自性が無いと説くので「無自性論者」と言われるからである。
E3 分類
これを分類すれば、中観自立派・中観帰謬派という二つがある。
E4 分類された各々の対象の説明
E4分類された各々の対象の説明には、F1自立派の教義の説明・F2帰謬派の教義の説明の二つが有る。