文殊師利大乗仏教会
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水の教え
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キーワード: 水の教え
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『水の教え』を読む
2020.07.22
海がどんなに広くて大きくても、小鳥の飲み水にもならない
三宝の加持が如何に無辺でも 信心無くしてどう救われるのか 海がどんなに広大であろうとも 水を求める小鳥の渇きを癒せない 102 阿弥陀如来や観音菩薩は衆生済度のための誓願をたて、一切衆生を残りなく極楽浄土へと往生させることや一切衆生のすべての苦しみを取り除く決意をし、そのためにど […]
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『水の教え』を読む
2020.07.20
難破する恐れのない、大型船で航海に出る
この世間から護ってくる救済とは 欺くことのない三宝以外には無い 絶えまなく流される河から 彼を救い出すのは船長だけである 101 死と悪趣への再生の恐怖から救済することが出来る能力をもつのは、仏法僧の三宝以外にはない。仏法僧を信じその教えに従うことにより、私たちは死と悪趣への再生 […]
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『水の教え』を読む
2020.07.19
決して死ぬこともできない、一億年間続いてゆく激痛状態
その後一億年を数えながらも 焼かれ煮られても死ねやしない 消石灰の山には雨は途絶えぬので 何劫もの間 常に沸き続けている 100 地獄の衆生に転生した場合、その寿命は大変長い。永遠に続くような気がするようなその長い寿命の間、私たちは地獄の苦しみを味わなければならない。 前偈に示さ […]
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『水の教え』を読む
2020.07.15
魚たちが遡上できるように、私たちも善へと向かえる
いまこの三門の不善行により 来世には悪趣と決定している 山の頂きから流れ出した水は 渓谷を巡り低地へと流れてる 99 本偈は我々の身体的行動・言動・思考様式は概ね不善を行じており、ほぼ悪趣へと赴くことが決定していることを、水が高地から低地へと流れていく現象に例えている。高いところ […]
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『水の教え』を読む
2020.07.14
小さな穴に籠もるのも、そんなに悪くはないことである
どんなに賢くて振舞いも立派でも 時の通知人には逆らえず囚われている 大きな川の波間に舞った者たちも 冬が訪れると凍った穴に籠るのである 98 死の無常とはどんな人にも平等に訪れるものである。如何に悪事を極めた人間であろうとも、如何に世の栄華を極めた人間であろうとも、如何に普通に静 […]
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『水の教え』を読む
2020.07.13
いつも波を見つめ、波に流され、波に乗り、波に溺れていく
いくら達成しようとも際限のない 世間の所業は見限るべきなのである 波の紋様はひとつひとつ続いてゆくが どんなに追いかけても掴める時はない 97 我々仏教に関わる者は、世間の活動に過度な期待をもつことなく、常に出世間の価値観を規範として生きるべきである。何故ならば、世間の活動はいく […]
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『水の教え』を読む
2020.07.05
もはや逃れようもない、絶体絶命の状態
無常の猛獣に捕まっているのに 楽しんで居たいと思うのは正しくない 鋭い鰐の牙の間に挟まれているのに 楽しい時など一瞬たりとも過ごせない 96 想像力が欠けている人は、たとえどんな危機に直面していても、のんびり過ごして、いまはきっとそこまでの危機ではないだろうからきっと大丈夫という […]
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『水の教え』を読む
2020.07.05
河が流れるように、私たちは死につつある
生まれてきた時その瞬間から 留まることもなく死神の方を向いている 河は流れてゆき如何なる瞬間であろうとも 逆流することなく海へと向かっている 95 いまは死なない、明日も死なない、そう思っているのは単なる甘い期待である。今晩眠り明日は朝起きれない可能性もある。今月無事に過ごせても […]
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『水の教え』を読む
2020.07.04
希有な存在を死後も継続するためにいまを生きる
生まれる門は六趣の無辺にあるけれど 八有暇を全うするのは稀有なことである 河は無数に流れているけれど 八つの功徳のひとつずつに過ぎない 94 須弥山から持辺山に至るまでの七つの内海や、極楽浄土などの仏国土を流れている水には、八つの良い性質があり、それは清涼で、美味であり、軽やかで […]
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『水の教え』を読む
2020.07.03
私たちは神々よりもよい船に乗っている
人という船を得たいまこの時に 聞思修の大漁旗をたなびかせて 生存の大海原を渡るべきである こんな船は次に得るのも難しい 93 世界の三大宗教のなかで、人間以外の一切衆生という概念をもち、それに対する非暴力や愛を説いている宗教は仏教以外には存在していない。仏教では、幸福な社会という […]
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『水の教え』を読む
2020.06.23
聞思修は、彼岸まで泳いで渡るための特訓である
常に捉み 時に捉み 捉まずに 順を追って泳ぎを習ってゆくように 順を追って言葉に依存する 聞思修という三つが説かれている 92 本偈は、水泳の習得過程を、聞思修の修習過程に喩えたものである。 泳ぎを最初に覚える時は、最初はビート板や浮輪などの浮力のある補助具に常に捉まってまずは手 […]
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『水の教え』を読む
2020.06.22
他の生物に向けられる慈悲心こそ、砂漠化を防ぐ希望である
多くを聞法しても実践しないのなら 自分の心の流れに何ら役にたたない 水のなかに何百年浸していても 岩盤の本質は乾燥したままである 91 岩石を何百年水に浸しても、表面以外が湿気を帯びるだけで、内部まで水気を帯びることがない。同様に仏教は、どんなに多くを聴聞しようとも、それを実践し […]
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『水の教え』を読む
2020.06.21
渇きを癒してくれる一杯の水のように
すべての法を一度に知っていなくても 知る限りのもので有意義なものである 河の水のすべてを飲み干さないけれど 飲んだその限りで渇きは癒えるだろう 90 釈尊の教えは、明瞭簡潔なものから、甚深広大で難解なものまで様々がある。どんな人であっても、釈尊の説かれた、すべての教えを知ることな […]
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『水の教え』を読む
2020.06.20
受信装置の微調整をして正法の器となる
慢心を退け 静かに律し 正法の器となるべきである 河が高地に留まらず 低地へと巡り流れてゆく 89 私たちは日々様々なものを享受して生きている。しかしながら同時に私たちは、そのひとつひとつのものを丁寧に慎重に公平に享受している訳ではない。またひとつひとつのものをそのものの存在の意 […]
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『水の教え』を読む
2020.06.19
水回りを清潔に保つこと、善知識に師事すること
世間と出世間との すべての善の根源が師なのである 閻浮提の植物と果実のこのすべてが 無熱悩池に住む龍の恵みであるように 88 我々が住んでいるこの南瞻部洲の北には、九つ黒い山があり、その先には雪山(himavat)があり、そこから香酔山(gandhamādana)のこちら側に縦横 […]
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『水の教え』を読む
2020.06.18
大海原を航海しようとする時は、船長の言葉に従わなければいけない
法の道へと進もうとする時には はじめに善知識に師事すべきである 大海原を航海しようとする時には はじめに経験豊富な船長を探すように 87 本偈は仏門のはじまり、法門のはじまりに、まずは善知識に師事する必要があることを表現するものである。大海原を航海しようとするときに、さまざまな航 […]
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『水の教え』を読む
2020.06.17
欺かないもの、これが真実の定義である
知力なく不運な者は深遠だとの 評判に欺かれ道を誤ってしまう 陽炎を水だと見誤っている 鹿は意味もなく苦しんでいる 86 欺かないもの、これが真実の定義である。欺かないというのはどういうことか、ということかといえば、知に顕現するものと、実際に存在しているものが一致していることであり […]
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『水の教え』を読む
2020.06.16
瑠璃色の地球を捨て、何処か別の星に行かなくてもいい
このような教えに逢いながら 似非なる道へと誰が向かうのか 神の水流ガンジスの源で 石灰の井戸を誰が掘るのだろう 85 人はみな出逢うべき時に、出逢うべきものに出逢う、という。その出逢いをどれだけ大切にし真摯に受け止めるのか、それはその人間の力量次第である。私たちは幸いにして仏教に […]
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『水の教え』を読む
2020.06.15
諸仏の言葉が記された仏典の継承者であるということ
然し時が経ち濁り果てたものを 文殊大師は澄明に顕彰なされた 海中へ捨てられた四種ヴァーダは 魚の姿に変化して救出されたように 84 本偈は文殊大師と呼ばれるジェ・ツォンカパがインド・チベットの仏教の伝統をよく復興し、教学体系を清浄なものとして、釈尊の教説が五濁悪世によって堕落して […]
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『水の教え』を読む
2020.06.14
釈尊にはじまり釈尊に供えられる教誡
そこから甚深広大の実践の 三つの道へ順次流れてゆく 円満で誤りなき教誡は 眠らぬ賢劫の者の供物である 83 この偈は、釈尊を起源として、龍樹を開祖する文殊菩薩から継承されている甚深見次第と呼ばれる無自性空の思想的な伝灯と、無着を開祖として弥勒ら継承されている広大行次第と呼ばれる大 […]
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