文殊師利大乗仏教会
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グンタン・リンポチェ
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キーワード: グンタン・リンポチェ
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『水の教え』を読む
2020.09.01
水面の月、三縁の大悲心
水面にあり 揺れ動く 真実ではない こんな三つの性にある水面の月のように 衆生に対しては三縁の悲心により 大乗道の生命を根付かせるのである 113 水面の月は、水面という不安定な場所に現れているものであり、それは常に揺れ動き消えてしまう可能性に晒されており、透き通った水に反射して […]
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『水の教え』を読む
2020.08.30
燃え盛る孤独島から、どう脱出しようとするのか
然れど老いた母たる有情たちを 見棄てて自利を求めるべきでない 海の孤島に友達や家族のすべてを 棄て去ることは船長の仕業ではない 112 この三界輪廻は、一切の希望もない純然たる苦の孤独島である。ここでは謂れもない苦難しかやってこないし、その苦難を解決しようとするあらゆる善なる努力 […]
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『水の教え』を読む
2020.08.28
自分が一生やると決めたことを、生命を賭けてでもやり遂げるということ
殊には自ら約束した戒律を 違反の匂いも染まらぬように 海は亡骸と親しまないように 常に監視して護持するのである 111 すべてのものを正しく分別し、無我の真実を理解するための慧学処、その智慧を得るために精神の明度を保ち集中状態を継続できる定学処、この二学処を起こすためには、まずは […]
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『水の教え』を読む
2020.08.25
美容に気遣って向かう新天地は永遠の美で満ちている
業と煩悩 この海獣が犇いてる 苦なる輪廻の海から逃れるため 三つの学処という大船を捉えて 解脱の新大陸へ向かってゆこう 110 無限の苦の源泉である輪廻の海から脱出するための道は、戒・定・慧の三学処を習得すること以外に他に術はない。私たちが輪廻に転生しているのは、業によって流転し […]
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『水の教え』を読む
2020.08.24
最早これ以上、こんな処に留まる価値など何もない
欲望というこの塩辛い水は どれだけ飲めど渇きを癒さない 海や川で凍えている雁のように この有を厭って脱出するべきである 109 チベットの湖や川や北の海で楽しく群れ優雅に遊んでいる雁たちも、冬になるとヒマラヤを超えて南下してインドへと飛びたっていかなくてはならない。どんなにその場 […]
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『水の教え』を読む
2020.08.22
宿業の囚人、依存症との戦い
無明の暗闇が視界を奪っている 宿業の羂索に捕われて繋がれる 渇愛の激流に何処までも流され 尽きぬ生の海へと向かっている 108 これが私である、これは私のものである。この意識は、すべての衆生に共通して、無始以来継続してあるものである。これが私である、と思う自意識は、常住不変であり […]
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『水の教え』を読む
2020.08.21
虚偽や偽善との孤独な戦い、絶え間ない自省
暫定的には善の如く見えるとも 意向や意図は不純なものが多い 最高に甘美な恒河の水でさえ 海と混ざれば苦味に犯される 107 仏教を実践するということは、真実や善に関する営為である。しかしながらこの真実や善に関する営為が純然たるものであり続けることは極めて困難なことである。真実や善 […]
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『水の教え』を読む
2020.08.20
美しく希望に満ちた楽園を作り出すのか、あるいは、暗黒の暴力に満ちた地獄を作り出すのか、すべては我々次第である。
善不善は小さなものを積み重ねて 心の流れのすべてを満たしてゆく 雨雫をひとつずつ集めていくことで 広大無辺な水の曼陀羅となるのである 106 日本の夏は蒸し暑く、外には多くの虫が発生している。特に蚊や蜂や百足たちは、私たち人間が油断しているとすぐに襲いかかってくる。雨が降れば、蟻 […]
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『水の教え』を読む
2020.08.17
私たちはいますぐに何億光年も離れた別の銀河系にも影響を与えることができる
器世間 有情世間の苦楽のすべては 確実に過去に為した業から生じている 碗一杯の水もまた四種の衆生にとって 別異なものとして顕現すると説かれる 105 私たちが何故この世界に生まれ、これからどうしたらよいのか、漠然と疑問を抱きはじめたこの問いは、すべての人に共通する宗教的・哲学的な […]
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『水の教え』を読む
2020.08.11
釈尊たちが率いる船に乗りこむために
三宝を救いとする限り彼らが規範とする 業果の取捨に励みそれを重んじるべきである たとえどんなに船長を頼りに想っていても 乗船すらしない者を一体どうして救えよう 104 仏法僧の三宝に帰依するというのは、仏教徒としての最低条件である。現世利益をもたらす世間の人間や神々を自分の救いと […]
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『水の教え』を読む
2020.08.03
権現仏ではなく本地仏に対して帰依しなくてはならない理由
輪廻の濁流の彼岸には渡れない 世間の者を頼りとすべきではない 溺れる者が溺れている者のため 飛込んでも二人とも沈んでしまう 103 私たちは仏法僧の三宝に帰依することによって仏教徒であるといえる。そして三宝に帰依する限り、三宝以外の世間の神々や人に帰依はしてならない。仏教の達成す […]
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『水の教え』を読む
2020.07.22
海がどんなに広くて大きくても、小鳥の飲み水にもならない
三宝の加持が如何に無辺でも 信心無くしてどう救われるのか 海がどんなに広大であろうとも 水を求める小鳥の渇きを癒せない 102 阿弥陀如来や観音菩薩は衆生済度のための誓願をたて、一切衆生を残りなく極楽浄土へと往生させることや一切衆生のすべての苦しみを取り除く決意をし、そのためにど […]
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『水の教え』を読む
2020.07.20
難破する恐れのない、大型船で航海に出る
この世間から護ってくる救済とは 欺くことのない三宝以外には無い 絶えまなく流される河から 彼を救い出すのは船長だけである 101 死と悪趣への再生の恐怖から救済することが出来る能力をもつのは、仏法僧の三宝以外にはない。仏法僧を信じその教えに従うことにより、私たちは死と悪趣への再生 […]
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『水の教え』を読む
2020.07.19
決して死ぬこともできない、一億年間続いてゆく激痛状態
その後一億年を数えながらも 焼かれ煮られても死ねやしない 消石灰の山には雨は途絶えぬので 何劫もの間 常に沸き続けている 100 地獄の衆生に転生した場合、その寿命は大変長い。永遠に続くような気がするようなその長い寿命の間、私たちは地獄の苦しみを味わなければならない。 前偈に示さ […]
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『水の教え』を読む
2020.07.15
魚たちが遡上できるように、私たちも善へと向かえる
いまこの三門の不善行により 来世には悪趣と決定している 山の頂きから流れ出した水は 渓谷を巡り低地へと流れてる 99 本偈は我々の身体的行動・言動・思考様式は概ね不善を行じており、ほぼ悪趣へと赴くことが決定していることを、水が高地から低地へと流れていく現象に例えている。高いところ […]
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『水の教え』を読む
2020.07.14
小さな穴に籠もるのも、そんなに悪くはないことである
どんなに賢くて振舞いも立派でも 時の通知人には逆らえず囚われている 大きな川の波間に舞った者たちも 冬が訪れると凍った穴に籠るのである 98 死の無常とはどんな人にも平等に訪れるものである。如何に悪事を極めた人間であろうとも、如何に世の栄華を極めた人間であろうとも、如何に普通に静 […]
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『水の教え』を読む
2020.07.13
いつも波を見つめ、波に流され、波に乗り、波に溺れていく
いくら達成しようとも際限のない 世間の所業は見限るべきなのである 波の紋様はひとつひとつ続いてゆくが どんなに追いかけても掴める時はない 97 我々仏教に関わる者は、世間の活動に過度な期待をもつことなく、常に出世間の価値観を規範として生きるべきである。何故ならば、世間の活動はいく […]
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『水の教え』を読む
2020.07.05
もはや逃れようもない、絶体絶命の状態
無常の猛獣に捕まっているのに 楽しんで居たいと思うのは正しくない 鋭い鰐の牙の間に挟まれているのに 楽しい時など一瞬たりとも過ごせない 96 想像力が欠けている人は、たとえどんな危機に直面していても、のんびり過ごして、いまはきっとそこまでの危機ではないだろうからきっと大丈夫という […]
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『水の教え』を読む
2020.07.05
河が流れるように、私たちは死につつある
生まれてきた時その瞬間から 留まることもなく死神の方を向いている 河は流れてゆき如何なる瞬間であろうとも 逆流することなく海へと向かっている 95 いまは死なない、明日も死なない、そう思っているのは単なる甘い期待である。今晩眠り明日は朝起きれない可能性もある。今月無事に過ごせても […]
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『水の教え』を読む
2020.07.04
希有な存在を死後も継続するためにいまを生きる
生まれる門は六趣の無辺にあるけれど 八有暇を全うするのは稀有なことである 河は無数に流れているけれど 八つの功徳のひとつずつに過ぎない 94 須弥山から持辺山に至るまでの七つの内海や、極楽浄土などの仏国土を流れている水には、八つの良い性質があり、それは清涼で、美味であり、軽やかで […]
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