文殊師利大乗仏教会
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グンタン・リンポチェ
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キーワード: グンタン・リンポチェ
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『水の教え』を読む
2020.05.17
欲望を克服するため、戒律を護持する僧集の佇いは美しい
善行へ励もうとすることと 淫行は矛盾した行為である 花を咲かせたいと思いながら 温泉の中に投げ込んでどうなろう 53 仏教は煩悩を克服し、輪廻への再生を停止させ、常楽の解脱の境地を実現する宗教である。しかるに如何なる欲望であろうとも、煩悩であるかぎり、それは断じるべきものである。 […]
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『水の教え』を読む
2020.05.16
雨が降るのを待つ郭公のような時の過ごし方
勝れた人は弱く無力でも 法に反した業を為すことはない 雨を待つ郭公は喉が乾こうと 地面の水を飲もうとはしはない 52 毎日一偈ずつ翻訳していたが、すこし配信のペースが滞っている。以前、新聞記者の友人に毎日記事を短い記事だけを書くのは楽でいいね、と言ったことががあるが、実際にやって […]
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『水の教え』を読む
2020.05.15
仏教の業報思想に基づく慈悲心は、人種差別だけでなく、生物種の差別をも禁じるものである
口先だけの説法者たち 彼らは旃陀羅よりも心が貧しい 冬に立ち込める濃霧のように 闇に覆われ暗く一層凍ついている 51 古代のインドでは、人種(jāti)を宗教者(brāhmaṇa 婆羅門)・権力者(kṣatriya 刹帝利)・市民(vaiśya 吠舎)・労働者(śūdra 首陀羅 […]
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『水の教え』を読む
2020.05.14
世界が破滅へと向かうとき、似非学問や詐欺師たちが蔓延する
濁世に現れる一切智者を自称する者は 修行してみると凡人よりもはるかに鈍い 天然の温泉水がどんなに熱くても 沸騰させると冷水よりも後となる 50 仏教では、人類の平均寿命は八万四千歳から十歳までへと落ち込んでゆくと伝えられている。これを「命濁」という。そんな退廃した世界において、人 […]
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『水の教え』を読む
2020.05.13
空虚な言葉を数量的・音量的に増幅させても何も起こらない
教証の功徳を持たなくても 賢者の名声で人は欺かれている 栄養もない霧雨をもたらす雲が 龍のような雷鳴の声をあげるように 49 ダライ・ラマ法王が繰り返し語られていることに、我々が釈尊の弟子であり、チベットの仏教にしても、中国・日本の仏教にしてもナーガールジュナ(龍樹)やアサンガ( […]
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『水の教え』を読む
2020.05.12
牡丹は名誉を蓮に奪われるとも、牡丹も蓮も微動だにしない
愚かな者がいくら苦心し実現しても その名誉は狡い者に奪われてしまう 山が生み出した蓮の華もまた 生まれた名誉を水に奪われている 48 仏教において蓮の花は、釈尊が泥のなかから生まれて美しい純白の花を咲かせることから仏法の象徴として貴重な花である。特に日本では法華経が重要視されたこ […]
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『水の教え』を読む
2020.05.11
濁った水という凶兆は、水が枯渇してしまう警鐘であるが、それでも未来を変えることは決して不可能ではない
家系を断絶させるため放蕩息子は生まれ 福徳を断絶させるため悪意は顕在化する 自らを破滅させるため知性は凶暴化する 水源を枯渇させるため濁った水が増える 47 これは凶兆がどのように起こるのか、というものを説いている。どんなに素晴らしい家系が何世代も続いていたとしても、盗みをしたり […]
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『水の教え』を読む
2020.05.10
どんなに曲がった河でも下流へ流れるだけである
悪意のある謀略の活動は 進捗は早いようだが破滅に至る 河川はどんなに彎曲し流れても 下流へと流れていくしかないように 46 悪意のある謀略計画は、同様な悪意をもつ者の支援を受けることや実行しやすいことなどが理由となり、その活動計画の進捗も早いものである。しかしながら、最終的には破 […]
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『水の教え』を読む
2020.05.09
湖は星や月を輝かせて見せてくれるが自らの底を見せはしない
他者の功徳や過失は見えやすい しかし自己の所作は見えにくい 湖のなかに空の星や月のすべてが 輝いているがそれ自体の底は見えない 45 ディグナーガとダルマキールティが大成した、仏教の認識論・論理学によれば、正しい認識(量)は二種類しかなく、それは知覚(現量)と推理(比量)の二種類 […]
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『水の教え』を読む
2020.05.08
灰色にたちこめる気嵐から川を知る
生物の心の内の功徳や過失は 外側に表れた所作から推察できる 灰色にたちこめる気嵐から川を知り 煙によって火があると判るように 44 他人の心のなかを覗いてみることはできないが、他人の心のなかに良い性質があたり、悪い性質があることは、それが行動として表れていることを見るとある程度は […]
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『水の教え』を読む
2020.05.07
教法を薫習するサフランの芳香
強烈な命令を発するより 懇願する方が制御しやすい 衣の匂いを落とすよりも 馨れる水で変える方がよい 43 行動変容のために、都市封鎖し、完全に自宅待機をさせている国も多いことは確かであるが、日本では基本的には自粛要請によって、現在感染拡大の防止に成功しつつある。もちろん緊急事態宣 […]
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『水の教え』を読む
2020.05.06
すべての心は澄明な清流のように発光し生命の恵みをもたらしている
賢者は身分の上下や貧富など どんな境涯でも本性は変わらない 河は流れる場所で寒暖があろうとも 湿って濡れた本性を何故捨てようか 42 人が境涯というものには、さまざまな変化がある。時には特権階級や地位が高くなることもあるが、冷遇され、地位が低い時もある。経済的にも豊かな時もあれば […]
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『水の教え』を読む
2020.05.05
仏教とは先天的な犯罪者のための再犯防止を目指した更生保護プログラムである
犯罪者はたとえ更生しても 僅かなことで再犯してしまう 小さな流れがどんなに変わろうとも 元の大きな流れへと戻っていくように 41 本偈は悪業からの更生が如何に困難であるかを説くものである。悪業・罪業と犯罪や違法行為は若干質的には異なっているが、その両者を対照して考えてみると、悪業 […]
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『水の教え』を読む
2020.05.04
荒ぶれ者に批判される者にならないために
荒ぶれ者にすら批判される者を 賢者たちが信頼することはない 水面の月に惑わされた雁は 昼でも蓮根を食べようとしない 40 素行が不良な人たちにも批判されるような素行の悪い者がいる。たとえば暴力団の幹部たちからみた街のチンピラやポン引きなどがそうであろう。そのような程度の低い人間は […]
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2020.05.03
狂った仙人が入水自殺を図った河の流域
悪しき者の仕業のひとつひとつが 広大な地域をも破壊してしまう 荒れる狂った仙人が飛び込んだので 徙多の流域は百分と知られるように 39 南瞻部洲の中心には、黄金を自性とする大地があり、その上には菩薩がそこで金剛喩定をして成仏するための金剛座がある。すべての仏がそこにおいて、成仏し […]
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『水の教え』を読む
2020.05.02
本来私たちの周囲は善意の仕業に満ちている
無愧な人たちを助けても 用事が済めば忘れられる 河の向こうに渡れれば 乗った船には見向きもしない 38 無慚・無愧というのは、心所法のなかでは随煩悩に属する。随煩悩とは、貪・瞋・慢・無明・見・疑の六つの根本煩悩に付随して起こっている、もしくはその一部たるものであるので、「随煩悩」 […]
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『水の教え』を読む
2020.05.01
他者に惑わされることもない閑雅な静物のように
勝れた者たちは危害を加えられるとも 怒ることもせずに閑雅に過ごすのだろう 沸騰する呪文をかけられた水は 熱湯を加えても冷たいままである 37 ここで「沸騰する呪文」というのは、熱さなくても呪文をかけただけで水が沸騰するようになるような呪文のことである。そのような呪文をかけられた水 […]
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『水の教え』を読む
2020.04.30
取扱要注意の気難しい人との付き合い方
下劣な者を重用しようとも 恩義も知らずに憤りさえする どんなに冷たい水をかけるとも 生石灰は反応し発熱するだけである 36 品格で高潔で礼儀正しい人に対して、敬意をもってきちんと接することは自らの品位を高めてくれるし、良い効果が期待できるのは当たり前である。しかしながら常に殺生を […]
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『水の教え』を読む
2020.04.29
情報操作された既製品が生み出した功罪
劣った者たちはすぐに悦ぶだろう その悦びをもすぐに翻すのである 遠くへとは流れない小さなせせらぎは 時に川幅や嵩を増すともそれは一瞬である 35 卑近で目先のことしか視界に入らない人がいる。私たちを取り囲んでいるこのすべての出来事は、実はそれほど驚くべきものでもない。そして特段目 […]
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『水の教え』を読む
2020.04.28
大海に泳ぐ亀の話に耳を傾けられるか
巨大な国土を見たこともない 辺境の愚者は自国が大きく見える 井戸の水を自慢している亀は 大海の話で死んでしまうのである 34 井の中の蛙というのと同趣旨のものであり、小さくて狭い場所に住んでおり、外側の世界を知らない者は、自分のいる場所がすばらしくよいものであると過大評価している […]
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