文殊師利大乗仏教会
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グンタン・リンポチェ
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キーワード: グンタン・リンポチェ
参学への道標
2021.01.30
はじめに聞法という燈明を手にする
はじめは聞法の明かりを灯さなければ 煩悩で転生して問題を大きくするのか それを浄化し解脱の道へ向かうべきか 進退の選択すら決められず不明である 聴聞で知性の眼を清らかにせよ いざ 12 仏教は釈尊の時代から今日まで続くことばと思想の伝灯であり、仏教を学ぶということは戒・定・慧の三 […]
参学への道標
2021.01.21
仏弟子としてスタイルを洗練させてゆく
行動を洗練すれば他者の意にも適うだろう 口数を減らすのなら傷つけも邪魔もしない 信勤念慧を日々揺らがぬものと高めてゆき 月が満ちていくように功徳も増長してゆく 身口意の三門で慎み深めていくべきである いざ 11 仏教を学ぼうとする私たちが学ぶべきこととは何かといえば、それは釈尊に […]
参学への道標
2021.01.14
虚栄心の炎でいま燃えているものとは
増上生と決定勝 このすべての功徳の因 教説の土台 それは殊勝なこの戒である それは解脱を求めるものの生命でもある この詭詐の行から逃れるのも難しいので 表裏なくいつも戒律を護持すべきである いざ 10 無限の遠い過去からいま私たちはここに至って生きている。いま私たちは仏教を学ぼう […]
参学への道標
2020.12.30
静かにてくてくと遠くへ歩いていく
師のことを敬って 秀れた人に嫉妬せず 劣った者を慈しみ 心のなかを統御する 外見は賢者にも見えない 堅物と思われる 頼まれても応えられない しかし問題はない 外面は温和なのに心が荒まないように いざ 9 何かを学ぶという姿勢は、自分が知らないこと、そして自分には至らない点が具体的 […]
参学への道標
2020.12.14
文明の進化のために洞窟に暮らす
蛮業の在家の生業に策略を巡らせて 非法行に溺れている穂頭は高く巨大である 空腹と襤褸を着用して聴聞と戒律を 生きる糧としている穂頭は低く弱小である 長期的な苦楽は決して同じではない いざ 9 今日私たちは文明社会に暮らし、未開文明の野生生活を営んでいない。それは一体何のためか、と […]
参学への道標
2020.12.01
生きるために必要なものを考える
生活必需品は順縁という名ですら呼ばれている しかしそれは正法に背を向ける魔の誘惑である 過去の賢人たちは少欲知足こそを拠り所とした 貧しさに喘ぐこともなく二利の頂を極めてきた 短期的・長期的な損益を分析するがよい いざ 8 着るものも食べるものも住む家も何ひとつ持たずに、私たちは […]
参学への道標
2020.11.22
犀のように孤独を生きる
縁あれば耐えられずすぐに放棄する 縁無くとも耐えられず残務を数える 何をしても常に法の障となるこれは 悪しき友と交わり過ぎている禍である 犀のようにあろうとすべきである いざ 7 この人生をどのように生きようかと考えれば、それは自己中心的に好き勝手に生きるべきではないことなどどん […]
参学への道標
2020.11.21
どんな悪い仲間がどこにいるのか
悪い仲間だと角をつけ やって来るわけでない 微笑みかけ 愛し大切にしてくれる仕草をして 共に楽しんでくれ悪戯し放題へとさせてくれる そんな時を共有してくれる者が悪友なのである 感染症のように永遠に絶縁するがよい いざ 6 私たちの心は煩悩に満ちているからこそ、煩悩が起こるのは簡単 […]
参学への道標
2020.11.16
のんびりと優雅に法縁を紡ぐ
身口意の三門を善根へ結びつけるために 名実を共にする善知識へと師事している このすべての法行は彼を根源としている このように思いつつ教えに従い実践する いま得ているこの法縁を紡ぐがよい いざ 5 仏教を学ぶ上で何よりも大切なことは、自分と釈尊との関係をきちんと作る、ということであ […]
参学への道標
2020.11.07
出世間の絶妙な味わいの本質とは
業が集めてきた故郷や家族や友たちの すべてを残し遠く離れ処に去ってきた 然れどもし見知らぬ用もない友を集め 故意に堕落するのなら狂人の業となる 参来した聞思の業のため心を結べ いざ 4 釈尊の説かれた教えに触れ、私たちは仏弟子となり、生死の輪廻を超越した解脱と一切相智という学の極 […]
参学への道標
2020.11.02
私たちはいまここでどう生きているのか
有暇の所依を得て勝者の教えに出逢っている 正しい善師に師事し 友と法を共有している こんなに恵まれた機会を得るのは稀有である 何度も得られるものではないから大義がある 先送りはもうやめて 大義を全うせよ いざ 3 現世利益を目的としている世間の実学は、学問に志して、学問を追求し、 […]
参学への道標
2020.10.22
未来無限の衆生のために学ぶ
梵天は将軍と称し奢っている 欲界の諸天は慢心し享楽する 不条理を正す智慧を追い求め 正しく学究せんと求める者よ 教誡を授けよう 聞きなさい いざ 2 学問の象徴、文殊菩薩に対して敬意を表明したのに続き、本偈では、本詩篇の著述の宣言、聴聞の要請、著述目的、想定する読者の特定を行って […]
参学への道標
2020.10.19
すべての学問は文殊菩薩を出自としている
すべての勝者の慧の集成 文殊師利よ 袈裟の舞踊に遊戯する ツォンカパよ 一切の悉地を授ける閻魔を慄かす者よ 分けることもできない御三家の蓮台へ 跪かん 大慈により摂取されんことを 1 グンタン・テンペードンメの『水の教え』は、この世間でどのようにあるべきか、ということからはじめ、 […]
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『水の教え』を読む
2020.10.11
再会の日を待つ、法座の上の外套
本詩篇の最後には、跋文として次のように記されている。 以上が『善説・水の論書、二つの教流の百の波紋』というものである。 本編は、これまで私自身の心に習気を置くため、という目的で、時折、顕密の教説にも数えることができる類いのものをを記してきたが、特に『樹の論書』は大変普及し、読者も […]
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『水の教え』を読む
2020.10.11
悲痛を冷却する月影に明日を
夜 私の心に海のなかから 新しい善説の月影は降臨する 世間の無明の闇を取り払い 悲痛の傷みを和らげんことを この善業で三界に光を放つ 純潔の賢き衣を護るものにより 九つの場所の生物の善意が拡張され 教法の大海がより一層増広せんことを 140 夜の闇、光り輝いている月は、どんな星よ […]
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『水の教え』を読む
2020.10.10
女神の歌を伝える渡鳥たちは舞いあがる
恵み巡らす海は輪となって 遊び戯れる雁は歌を奏でてる 妙なる善きこの詞が波をたて その調べで何もかもが舞うだろう 139 水の通り道には、龍たちが移動し、水のあるところには智慧を本体とする女尊たる弁才天が出現する。弁才天は琵琶で美しい音楽を演奏し十方にその響きが共鳴する。海上には […]
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『水の教え』を読む
2020.10.09
尽きない水の惑星に棲んでいる
世間の気高い営為から 顕密の道次第にいたるまで ひとつもので喩えたこの表現は 善き物語が化現した大海である 138 空の青さを追いかけて、浜辺に座り、水平線をみつめる人がいる。あるいは、山を降りてきて、海辺へと行き、向こう岸の島があることを知る人もいる。私たちは巨大な海に囲まれた […]
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『水の教え』を読む
2020.10.08
水滴への眼差し、静寂のなかの残響
ひとつひとつの草葉の露へ ひとつひとつ月影は現れる ひとつひとつ喩えてゆくことで 輪廻と涅槃のすべては表現できる 137 私たちは住んでいるこの地球の七割は水で覆われており、人体の六割は水分でできていると言われている。この体は脆く壊れやすく、私たちの心は風に流され、常に右へ左へと […]
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『水の教え』を読む
2020.10.07
澄明な水に泡がたつように
微細な原初の風と心から 幻の如き身体で起き上がる 澄明な水に泡がたつように 天空から河が流れるように 136 私たちは今日の自然科学や工業技術の発展のおかげで、これまで実際に眼にすることができなかった様々な現実の現象が可能なことを知れるようになった。私たちの脳神経は電気信号を本質 […]
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『水の教え』を読む
2020.10.06
歓喜の光がもつ質を感じられる時
四歓喜の倶生の大楽で 四空の智慧は増大する 四つの大河が流れ込み 馬面山の火は燃え盛る 135 歓喜・最勝歓喜・殊勝歓喜・倶生歓喜という四種の歓喜よりなる大楽によって、対象が無自性である空・甚空・大空・一切空光明という四空よりなる智慧を発展させていくことを説いている。それは源流よ […]
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