チベット密教の大護摩供を宮島大聖院にて行います。
チベット密教 怖畏金剛尊の大護摩供
大聖院の開山 弘法大師を通じて日本に伝えられた密教は、『大日経』『金剛頂経』といった瑜伽タントラが中心であるのに対し、チベット仏教では、中国・日本に伝わらなかった無上瑜伽タントラを中心としています。無上瑜伽タントラに基づく護摩供養は、瑜伽タントラの護摩修法の延長線上にあり、息災護摩・増益護摩・敬愛護摩・降伏護摩の四種護摩に分類されます。ゲルク派の宗祖ジェ・ツォンカパが『蘇悉地経』『勝楽生タントラ』などの経典や註釈を援用して護摩義を大成し、現在もその伝統に基づいて護摩修法がなされています。
無上瑜伽タントラの護摩供養では、瑜伽タントラが胡麻を投入するのに加えて、大麦、吉祥草、米、五甘露を投入し、柴木も蜜分を多く含むものが使用されています。また火天の眷族だけではなく、怖畏金剛十三尊に対する供養もなされ、瑜伽タントラの護摩供養にくらべ、より広大な修法となっております。
この度の息災護摩は、すべての生きとし生けるものが、常に平和で健康な生活をし、長寿を実現し、より一層経済的・精神的に繁栄する祈願を込めて行われます。導師は怖畏金剛を成就し、自他すべての衆生の罪や障を燃やし尽くし清浄にするために様々な供物が捧げられます。小さな水の滴でもそれらが積み重なり大海となるごとく、この護摩供養に対してわずかでもみなさまのお気持ちを奉納することは、「すべての生きとし生けるもののために供養する」という大いなる善業となります。この類い希なる機会にぜひ奉納されることをお勧めして、ご案内申し上げます。御奉納の方法につきましては下記をご参照ください。
- 事業名称:大聖院チベット密教息災護摩法要
- 修法:地儀軌・怖畏金剛尊生起次第法・同息災護摩供儀軌
- 日時:2024年11月23日(祝)序会10:00 本会 13;00
- 金剛阿闍梨:ゴペル・リンポチェ・ガワン・ニェンダー師
- 特別導師:ゲシェー・ロサン・イクニェン師
- 拠所:大本山 大聖院(広島県廿日市市宮島町210)
【ご祈願のご案内】
- 護摩木(小) : 権勢繁栄
- バター : 開運招財
- 黒胡麻 : 罪障消除
- 芝 : 福寿長命
- 精米 : 福徳増大
- はったい粉団子: 安楽増大
- クシャ草 : 無病息災
- 芥子粒 : 厄障除滅
- 大麦 : 能力増大
- 玄米 : 滋養強壮
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