日本唯一のチベット仏教寺院である日本別院では、チベットに伝わる伝統的な仏教のスタンダードを提供しています。
聞く:ブッダの教えに耳を傾ける
この度日本にチベット仏教僧院の別院を設置しているのは、まず私たち日本人が本格的な「聴聞」の機会を提供することを意味しています。当院では各種の聖典などの講読や伝授などが行なれています。事前に予約していただければ、通訳・解説付きでいつでもチベット仏教の総本山の講義と同じような講義を聴講することができます。通訳付きで初心者向けの説法会を開催しておりますので、ご参加下さい。
思:ブッダの教えに心を巡らせる
仏教の教えは、単に聴聞しただけでよいのではなく、その教えの意味を各自それぞれ思考をめぐらし、その信憑性や論理性を確かめる必要が有ります。ゴマン学堂では講義の後に、学生たちで問答をすることによってその教えの内容を自らのものとするのです。
当院でも説法会の後、さまざまなディスカッションや対論を重ね、その教えの内容に思いを巡らせるための機会を設けたり、チベット仏教文献を日本語に翻訳するための研究会を常時催しております。また仏教教理の理解を深めるための通信添削なども行なっています。
修:実践する
仏教の教えを議論や思考を通じて理解したのならば、それを実践しなければなりません。仏教の実践とは、経典を暗記したり、瞑想をするだけのことを意味しているわけではありません。
日常生活のなかで他人に思いやりをもって接するといった小さなことから、巡礼などをして善業を積むなどといったことまで我々の仏教に関わるひとつひとつの行いが修行や実践となるのです。当院を訪れてお堂のなかで瞑想をしたり、写経をしたり、お寺のお掃除をしたりすることも、大切な仏教の実践のひとつです。
当院では長年仏教を実践してきたチベットの僧侶たちが、みなさまの修行のレヴェルに応じて、お茶の飲み方や食事の仕方から、無上瑜伽タントラなどに基づく高度な瞑想法や砂曼荼羅の制作にいたるまで仏教の実践法のアドバイスをします。
修:実践する
当院では毎日二時間以上、朝・晩僧侶全員により、龍蔵院の本尊歓喜天・不動明王に対する供養をはじめ、すべての生きとし生ける者が幸せで健康な暮らしができるために、三世の如来・八大菩薩をはじめとする菩薩たち・秘密集会・勝楽・怖畏金剛といった本尊たち・大黒天・毘沙門天・夜摩法王などの護法尊・守護尊たちへと決して途絶えることなく、常にご祈願しております。
この日常のお勤めのなかに、みなさまのお願いごとが成就するために、ご祈願料を頂き、みなさまのお願いごとが叶うようお祈りさせていただいております。
※お急ぎのお願いごとの場合には、特別祈祷をお申し込みください。
授戒
釈尊の教えは、自らの行動と発言と思考(身・口・意の三門)を自分の心によってコントロールして、自分の心を浄化して高めてゆくことによって、絶対的な安楽の境地(常楽)を獲得することにあります。そのためにはまず自らの行動を規制するための戒律を守らなければなりません。
戒律というのは基本的にその戒律を保有している人から貰わなければいけないことになっています。戒律を正式に授かって仏道修行に励むのならば、授かっていない状態よりもはるかに多くの善業を積むことができると言われています。
当院では希望者のみなさまに、翌朝の夜明けまで守るべき(1)八斎戒・(2)大乗斎戒、一生涯守るべき(3)居士戒・(4)大姉戒、ブッダとなるまで守るべき(5)菩薩戒など在家の方を対象とした戒律を随時お授けしてます。
【授戒の心得】
- 授戒を希望される方は、必ず事前にご予約ください。
- 居士戒・大姉戒は在家の五戒を(不殺生・不偸盗・不妄語・不邪婬・不飲酒) すべてが守る自身がなくても授かることができます。
- 既に亡くなられた方に授戒をすることはできません。
- 戒名が必要な方は、事前にお申し出ください。