約15年間の仏教教理学に関するセラ、デプン、ガンデンというゲルク派の三大僧院での学習をすべて修了した後、ゲルク派の僧侶は「ゲシェー」の位を目指し仏教の教理をより深く研究します。
ゲシェーのなかでも最高学位は「ゲシェー・ラランパ」で、6年間にもわたるゲルク派の共通試験に毎年合格して進級した後に、最終試験に合格した後に、チベット政府宗教省ならびにゲルク派伝統教学保存協会からチベット仏教の最高学位「ゲシェー・ラランパ」の称号が与えられます。
最終試験に合格した者は、毎年大祈願祭(モンラム・チェンモ)のときに三大僧院のすべての学僧たちからの問答に受け答えしなければなりません。
現在は南インドに復興されたセラ、デプン、ガンデンでこの大祈願祭は行われていますが、伝統的にはラサのトゥルナン寺(ジョカン/大昭寺)でこの問答の最終試験が行われていました。「ラランパ」とは本来は「ラサで学習を全うした人」という意味です。
その他にもゲシェーの学位には、「ドランパ」(各学堂にて取得可能)「カーチュパ」「ツォクランパ」などがありますが、「ゲシェー・ラランパ」はインド、チベットの仏教教理学に精通していなければ取得していなければ取得できない取得するのが非常に難しい学位です。