無常を修習することの重要さを説いた言葉に、
「無常を修習しないならば、氷上に家を築くのと同じである」
というのがあるそうです。
若い時、刹那的な楽しみに浸ってしまい、年をとって死ぬ間際になって慌てて法を行おうとするのでは後悔先に立たずで、おそすぎます。
3月の奈良の法話会でも、ゲンチャンバは、
「怠惰にも三種類ある。一つは、無理だ、自分には出来ないといってあきらめてしまう怠惰。二つ目は、今日はいいや、明日にしよう、明後日にしようと先延ばしにするうちに一日が二日になり、二日が一週間、一ヶ月、一年とどんどん先延ばしにしてしまう怠惰。そして、人生は長いんだからいつかそのうちにと考える怠惰がある」
と話しておれらました。
いつ解けてしまうかわからない氷。
私たちは、つねに氷のようなその脆さとはかなさの中で生きているというのが。
仏教を学ぶべき時は、まさに今です!