「愛語」とは他人に対して耳に心地よい喋り方で話すということです。これは菩薩行のひとつに数えられるものです。
インドの大学者アティシャが「粗暴な言葉を使わぬようにして、常に話すことを慎むべきである」と説くように、仏教に関わる者は、言葉づかいを慎まなければいけない、ということです。
仏様の説法は、六十のパーツから成る美しい旋律のように聞えるといわれています。もちろん話しが上手な人もいますし、下手な人もいます。ですが、言葉づかいに気をつけて、どんな相手であっても思いやり話しをするのならば、争いごとをなくすことができるでしょう。
そしてそれこそが仏教を実践することのひとつであると言われています。仏教の実践というのは、こんな身近なところにあります。それはすぐにでもはじめられることですが、私たちは常にそうしていないため、そうなるための努力も必要なのです。
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