昨日のクイズの答えは「慈悲」です。
写真を拡大してみました。石のそばに小さな黒い行列(見えますか?)、、、そう、蟻です。
蟻を踏まないようにアボさんが置いた石の標です。
お坊さんが小さな虫でさえ殺生しないのは以前も書きましたが、一般のチベット人も虫を殺すことに嫌悪感を覚えると聞きます。それは、仏教の教えが根底にあるのはもちろんですが、チベット特有の習慣や文化にも深く関係するようです。
日本で言えば、食事の際の「いただきます」「ごちそうさま」や「もったいない」に似た文化のような気がします。お坊さんたち同じように小さな蟻にさえ慈悲の心で接することはなかなかできませんが、ずっと残しておきたい大切な文化だと思いました。
ゲン・ギャウがよく「お祈りをする時には自分のためだけでなく、生きとし生けるすべてのもののために祈りなさい」と言われることにも通じます。