ここ何日か広島は梅雨の晴れ間、爽やかな日が続きました。
龍蔵院の新緑も美しく、気持ちのよいそよ風もふくので、お坊さんたちも境内に出られてお経を読んだり勉強されたりすることも多くなりました。
夕方の法要前にお経を唱えながら境内を行き来するアボさんに「とても気持ちがいい天気ですね。これでヤブ蚊がいなければ最高なのに」と言うと、
アボさんは「蚊に血を施していると思えばいいですよ。」とおっしゃるので、「痒くなかったらいくらでもあげるんだけどなぁ。」と答えると、
「痒みも喜びと思えばいい。痒みを知らなければ、痒みのない幸せも知ることができません。痒みを教えていただいてありがとうと思えばいいんですよ。」と。
お坊さんたちは決して殺生をしないので、蚊を殺さないのはもちろんですが、痒みを喜びと思うだなんて!
お坊さんたちは仏になるために修行をされていますが、いつも「私たちはまだまだです。」とおっしゃいます。日本別院のお坊さんたちがまだまだなら、、、私なんて来世は蚊にもなれないかも、と思った梅雨の晴れ間の1日でした。