毎月8日は宮島の大本山大聖院にてデプン・ジャンパ法要(弥勒祭)を開催していますが、ちょうど広島は6月8日に梅雨入り、あいにくこの日も1日中雨でした。
広島駅からJRで宮島口まで行き、そこからフェリーで宮島に渡り、普通の人なら30分近くかかるかもしれませんが、お坊さんたちはみんな歩くのが早く、大聖院まで徒歩20分。雨でも関係なし。色とりどりのお土産物や魅力的な焼きたての紅葉饅頭や殻付き牡蠣(もともとお坊さんたちは牡蠣が苦手ですが)のいい香りには目もくれず、もくもくと大聖院まで歩かれます。
大聖院に着くと手早く法要の準備をされ、たっぷり1時間の法要。この日はダライ・ラマ法王の作られたお経、ダライ・ラマ法王の長寿のためのお経、そして般若心経などを唱えられたそうです。
法要が終わると昼食をいただき、また来た道を足早に戻ります。
そんなお坊さんたちでさえ、春の桜を見上げたり、秋の紅葉を撮ったり、宮島の自然の美しさには時折足を止められることがあります。舗装していない道も多く、雨の日に宮島を歩くのは少し躊躇することもありますが、雨に濡れた新緑の輝きや靄に霞む弥山を背負った大鳥居の幻想的な景色など、晴れた日とはまた違った魅力もあるものです。