参加された方から、レポートをお寄せいただきました。ありがとうございます【事務局】
東京での食事会は、イタリアンバイキングでした。
いつもはすぐ広島にお帰りになるゲシェーチャンパと通訳の先生たちですが、今回ゲンチャンパと根本さんは東京泊。ゆっくりと今までの感謝をお伝えするとともに、会員からの日常の悩みや修行の相談、チベット文化への質問に、ゲンチャンパが直接答えてくださる貴重な時間となりました。
灌頂を授かることの意味をおたずねしました。
チベット仏教では仏の力の流れを授かる灌頂がとても大切であること。しかし、「チベットでも灌頂には人気があるが、その先の修行がおろそかになることが多い。灌頂やお祭りには人がたくさん集まりますが、その先があります」と話されました。
その先の一つにラムリムの階梯もあるのでしょう。
ともに学び三宝を守るサンガを持つことの有難さ、ゲシェー(仏教博士)から直に法話を聞ける有難さ、その場を作ってくださるスタッフや護国寺様の有難さを改めて思いました。
ゲンチャンパは学堂育ちではなく、子どもの頃から家の手伝いの他にさまざまな仕事して働き、受戒する前の最後の仕事は大工さんだったそうです。
幼い頃にはぐくまれたゲンチャンパの優しさ穏やかさ忍耐強さに、時を経て遠い日本の私たちが導かれることになるには、どういう縁起の不思議が働いているのでしょう。
法話会の中でゲンチャンパは縁起を「種から芽が出るように、畑から作物ができるように、芽が出ること作物ができることには、ただ芽が出る、ただ作物がなるだけではなく、土があったり雨が降ったりなどの多くの原因があり、すべての結果は原因による。原因に不備があれば結果も不備が生じる。結果には自立性がない」とお話されていました。
最後は根本さんから、「新幹線の発車時間までに新橋を基点としてゲンチャンパにどんな観光をしていただいたらよいか」というお題が出され、
「『ゆりかもめ』に乗って東京湾を楽しむ」に皆からの提案がまとまりました。
ゲンチャンパが海から見る東京の風景を楽しんでくださったなら幸いです。
東日本大震災の後、多くの励ましの言葉をくださったゲンチャンパ。感謝しています。
修行を終えられたゲンチャンパに再びお目にかかることができますように。