8月31日で福島や岩手の避難所の多くが閉所されました。これから避難されている方々への支援の形態も変わっていくのでしょう。
ゲンチャンパとアボさんの二人は、7月に岩手県へボランティアで泥かきに行ってこられました。
震災直後からずっと現地へボランティアに行くことを切望されていたお二人。泥かきはどうでしたかと聞くと、
「魚の死骸が匂いましたが、匂いはそんなに気にならなかったです」
とアボさん。泥かきの現場の写真を見せてもらいましたが、作業場所は普通の草むらでした。こんな所まで津波が押し寄せただなんて、とても信じられませんでした。
現地ではまだ余震の続く日々ですが、お二人が行かれたときも何度か揺れがきたようです。
「12時くらいに地震で揺れたのに、アボは目を覚まさなかったよ。それから夜中にもっと大きな揺れがしばらく続いたときは、さすがのアボも目を覚ましたけどね」
とゲンチャンパ。昨年の4月にはチベットのキグドで地震が起り、3000人に近い人々が亡くなられました。その記憶も生々しい中、きっと揺れがきた時には心臓が凍る思いだったことと思います。
それでも、大変でしたかと尋ねると、
「疲れはしましたが、行けてよかったです。また機会があれば手伝いをしたいです」
とアボさんが答えてくれました。
東北の人々の生活が、一日でも早くもとに戻ることを願ってやみません。