雨降りの昼下がり、「今日はお母さんを想いませんでしたか?」とアボさん。
思いがけない質問に思いを巡らし、そういえば、朝起きたときに母親に電話しないなぁと思いましたが、と答えると、
「そうそう、それそれ」と嬉しそう。
チベットでは、雨が降るとお母さんのことを想うというらしいです。だからやっぱりアボさんも、今日はお母さんのことをすごく想ったそうです。
「そうそう、雨の日のアボは、時々泣いて目を覚ますもんな」とゲンギャウさん。
じゃあ、ラダックはどうなのかとゲンギャウさんに尋ねると、ラダックも同じだとのこと。じゃあ、ゲンギャウさん自身はどうなんですかという質問に、
「母はもう亡くなってしまったから」
との返答。するとすかさずアボさんが、
「亡くなったからといって、母を想わないなんてことがありますか!」
と反撃。
「母の恩はほんとうに偉大です」
とアボさん。
アボさんの故郷リタンには2008年の騒動以来、電話がつながりにくくなり、お母さんや家族の安否をすごく気遣われたようです。最近は少しマシになって、昨日もお母さんと電話で話しが出来たとのことでした。
数日降り続いた雨もやみ、今日はいい天気になりそうです。