長年に渡るダライ・ラマ法王猊下による科学者たちとの対話の成果として、チベットの僧院で暮らしている僧侶たちも自然科学の基礎教養を身につけることが必須となっております。これはインドのナーランダー僧院の伝統教学を身につけている僧侶であるからこそ、さまざまな科学者との対話のなかで人類の進歩に貢献できることが必ずあるであろう、というダライ・ラマ法王猊下のご指導に基づいているものです。
デプン・ゴマン学堂の所定の学級を終え、これからゲルク派の三大本山が主催するゲシェーの学位を取得するためにゲルク派共通試験にチャレンジする1年目、2年目の僧侶たちに対しては、特別に自然科学の授業を近年ではデプン・ゴマン学堂の科学センターで行っております。
本年の神変祈願大祭も修了し、学堂では本格的に通常通りの問答法会「春初大法会」が4月1日には始まります。これに先駆け科学センターでは本年度のゲルク派共通試験に参加する僧侶たちを対象として自然科学の授業が開始しました。僧侶たちは、通常の五大聖典の学習に加え、自然科学の基礎教養を身につけていき、夏に行われるゲルク派共通試験に望むこととなります。




