2025年1月5日(日)16:00頃〜1月6日(月)14:00頃まではチベット暦11月6日・7日あたり、一年で最も悪い日「九凶合日」(ゲンパ・グゾム)と呼ばれています。この日は一年のうち最も夜闇が長く続き、凶悪な悪魔たちが集まって活動していますので、何か良い事をしはじめようと思っても結果的にうまくいかなかったりします。そこでチベット文化圏では基本的に休日とし、次のような行いを慎むとよいとされています。
- 新しい建物や仏像を建立しはじめる
- 普段よりも多く読経するなどしてたくさん善業を積もうとする
- 普段学んでいなかったことを学びはじめようとする
- 不動産や資産を売買したり、移動しようとする
- 新しい役職に誰かを任命したり、新しい仕事を頼んだりする
- 家や事務所などを移転したりする
- 新規事業を開始する
- 婚約をする・結婚をする
- 普段行かない場所に不必要に行こうとする
今年は日本では1月6日(月)から仕事始めの方も多いと思われますが、通常業務を始めることが大事であり、でいれば午前中は何か特別に新しい仕事をはじめようとされないことをお勧めします。
一年で最も悪い日を無事に過ごせたら翌日は「十吉合日」(サンポ・チュゾム)といい、もっといい日がはじまります。今年もみなさまにとって良い日が続きますようお祈り申し上げます。
干支と曜日の豆知識-自分の吉凶の曜日を覚えておきましょう
チベット文化圏では、ほとんどの人が、宗派や地域などと関係なく、干支に基づいて自分自身の吉相の曜日と凶相の曜日を考慮しながら、活動しています。それぞれの人が自分が生まれた年の干支に対応して魂に関係する曜日、命に関係する曜日、魔物に関係する曜日というのがあります。
干支 | 魂曜(ラサ) | 命曜(ソクサ) | 凶曜(シェーサ) |
---|---|---|---|
子 | 水 | 火 | 土 |
丑 | 土 | 水 | 木 |
寅卯 | 木 | 土 | 金 |
辰 | 日 | 水 | 木 |
午巳 | 火 | 金 | 水 |
未 | 金 | 月 | 木 |
酉申 | 金 | 木 | 火 |
戌 | 月 | 水 | 木 |
亥 | 水 | 火 | 土 |
幸運な曜日:魂曜(ラサ)・命曜(ソクサ)
魂曜(ラサ)・命曜(ソクサ)は幸運な曜日です。一週間のなかでもこの日には、特に善業を積むのに最適であり、また事業など何かを始めたり、重要な活動をするための曜日と最適です。戒律を授かったり、お祈りをするのもこの日は最適ですので、一週間のうちに自分の幸運な曜日は善業を積む、幸せが増大するようにするとよいでしょう。魂曜(ラサ)は自分自身の心や魂がもっている過去に積んできた業に関係する日で、命曜(ソクサ)は自分自身の身体と精神の結びつきの力、特に身体を構成する元素の動きなどと関係する日であるとされています。
不運な曜日:凶曜(シェーサ)
不幸な曜日というのは、善業を行おうとするのを邪魔する魔物たちの活動が盛んであるということになります。ですので、悪業を行うのには最適ですが善業を行なってもその効果が見込めない可能性があります。悪業を行うのには最適な曜日ですので、ちょっとした罪を犯しても恐ろしい結果となる可能性があります。ですので、凶相の曜日には、自分の行動・言動・考え方を慎み深くして、悪業を積まないようにします。それと同時に何か重要なことをはじめたりしないようにします。