2024.12.19

大本山浄土寺にて、三千仏名会の法要に参列させて頂きました

大本山浄土寺ご住職の小林暢善師と浄土寺方丈勅使の間にて

2024年12月15日、尾道の大本山浄土寺(真言宗泉涌寺派)本堂で行われた三千仏名会の法要に、ゴペル・リンポチェ、ゲンギャウ師の両名は、参列させて頂き、尾道地域の僧侶のみなさまと一年の一切衆生の罪障消滅・六根清浄をお祈りさせて頂きましたのでご報告申し上げます。

三千仏名会とは、『三千仏名経』、すなわち『過去荘厳劫千仏名経』『現在賢劫千仏名経』『未来星宿劫千仏名経』にある過去・現在・未来の千仏の仏名を称え、礼拝行を行う伝統的な法要です。か三世三千の仏名を唱え、五体投地し礼拝すれば、常に仏法僧の三宝に出逢うことができ、眼・耳・鼻・舌・身・意の六根識は常に完備し、八難に堕ちることがない、というご利益がある、と『三千仏名経』それ自体でも直接説かれています。このような功徳があることから、一年間に少しずつ積んできた罪障を消滅し、六根を浄化し、新年を迎えるための準備として、この法要を現在でも毎年年末に行なっている古刹は日本でも多くあります。

大本山浄土寺では、広島に滞在するデプン・ゴマン学堂の僧集をこの法要に招待していただき、国や地域や民族などを超えたチベット・日本の仏教の交流活動のひとつとして継続してくださっていましたが、近年の新型感染症の拡大などの諸般の事情により、参列させていただけない状況が続いておりましたが、今年は久しぶりにこの法要に参列させて頂くことができました。このたびは未来千仏を礼拝する第三会のみとなりましたが、経本には仮名もふってあるため、十年ぶりに法要に参加したゲンギャウ師もひらがなで『未来星宿劫千仏名経』を一緒に称えることも可能となり、リンポチェも静かにチベット語の三十五仏に対する懺悔礼拝の経典である『大宝積経優波離会第二十四』(『三品経』)や金剛薩埵念住法を修法されておられました。

法要が終了した際には、小林暢善住職より、今年は久しぶりにゴペル・リンポチェとゲンギャウ師が参列されました、とのご紹介をいただきました。

引き続き、ゴペル・リンポチェからは「私たちは毎日さまざまな罪業を行っており、これを日々懺悔することは非常に大切なことです。日本のみなさまのように常に清潔に部屋を保っておられる方でも、掃除をせずに放っておくと、日々どんどん埃が溜まっていき、いざ掃除をしようとしてもなかなか綺麗にならないのと同じことです。今日は久しぶりにこの法要に参加させて頂き、みなさまと一緒に罪業を浄化できたことは大変嬉しく思います」と参拝者のみなさまにご挨拶をさせて頂き、続きゲンギャウ師からも「十年ぶりに浄土寺に来させていただき、久しぶりにみなさまと一緒にすべての生きとし生けるもののためにお祈りできて、とても素晴らしいご縁をいただき感謝しています。本当に久しぶりにお目にかかる方のお顔も拝見でき、みなさまがこれからも善業を積まれ、平穏無事に健康に過ごされるようお祈り申し上げます」とご挨拶をさせて頂きました。

法要の前後でご案内していただいた控室の床間には、維摩居士の軸がかけてあり、維摩居士はデプン・ゴマン学堂の教科書を執筆したクンケン・ジャムヤンシェーパの過去世でもあるため、以前ダライ・ラマ法王猊下が、日本で活動するデプン・ゴマン学堂のゲシェーたちは、ちゃんとクンケン・ジャムヤンシェーパの代理を務められるよう精進しなさい、と激励して下さっていたことを改めてお二人の僧侶は思い出し、この素晴らしい仏縁を頂いた機会を継続できるようにし、更に一層の精進をしなくてはならない、と決意を新たにさせて頂きました。

本堂で三幅の三千仏の軸でお参りさせていただきました
仏名会では百仏ごとに五体投地の礼拝行が行われます
導師は大本山浄土寺ご住職の小林暢善師
ゲンギャウ師もひらがなでお経を称えることができました
法要終了後には住職から参拝者のみなさまにご紹介いただき、お二人も久しぶりにお会いできたみなさまにご挨拶することができました
控室にて維摩居士の軸とゴペル・リンポチェ

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