去2024年11月30日、日本別院では開創20周年ならびに活動再開1年経過を記念して、毘沙門天の特別供養を行い、無事に成満しましたのでご報告申し上げます。
弊会日本別院事業では2004年7月より日本初の正式なチベット仏教の僧院としての活動行ってまいりましたが、先日本年無事に開創20周年を迎えさせて頂くことができました。こうして二十年もの長きにわたり、チベット・日本の仏教の交流拠点として活動させて頂けますのも、関係各位のみなさまの日頃からの心あたたまるご支援の賜物であり、改めて深く感謝申上げる次第です。
新型感染症などの影響もあり、昨年秋までは活動もできない状態が数年間続きましたが、昨年末よりは再びゴペル・リンポチェに来日いただき法話会や月例行事を再開し、今年三月からはその活動を継続させていただいております。先週からゲンギャウ師を再びインド・ザンスカールからお迎えし、これまで毎秋行ってきた怖畏金剛尊の息災護摩供の儀式なども再開させて頂くことが可能となりました。
ゴペル・リンポチェもゲンギャウ師もお二人とも、現在のデプン・ゴマン学堂を代表する大変素晴らしいラマと長老であり、大変小規模でささやかではございますが、このたびの開創20周年記念の法要では、特に昨年度・今年度にさまざまな形でご浄財をお寄せくださったすべての方を対象として、これから先の未来において関係各位のみなさまが世々代々、毘沙門天の無尽蔵の財産を受容でき、現在の資産が無量に増大していきますよう、心より祈願し修法させて頂きました。
毘沙門天は、ゲルク派の宗祖ジェ・ツォンカパによれば、三士の仏教を実践するため戒体護持の修行者とそれを支援する人々に無尽蔵の財産を与え続けるという功徳があります。宗祖ジェ・ツォンカパもさまざまな僧院の復興や大祈願祭の開催など、さまざまな事業の際に毘沙門天の供養を行われ、それらが成功裡に終わったと伝えられております。弊会の事業ならびに日本での支援者のみなさまが、今後も一層発展していくようお祈りさせていただきました。