今年はチベット暦の6月に閏月があったことが関係してか10月になってもまだ少し暑い日も前半はありましたが、現在はすっかり朝晩も寒くなり秋らしい季節になってきました。弊会では11月は、2000年以来ほぼ毎年インドから本山デプン・ゴマン学堂の僧侶をお招きして、さまざまな行事を行ってまいりましたが、今年は久しぶりにゲンギャウ師も来てくださいます。
昨日ザンスカールにいらっしゃるゲンギャウ師に今年の最終スケジュールの確認をし、そろそろヒマラヤを降りられて日本に来られるためにゲンギャウ師もデリーに向かわれます。「あの人に連絡したか?」「あの人に会えるかな?」とゲンギャウも久しぶりに日本に来られるのを楽しみにされています。昔はザンスカールから日本に電話をかけるためには、2、3日歩いて電話があるところまで行かなくてはならなかったのですが、最近は少し便利になりました。しかしザンスカールの村の人たちは、またゲンギャウが日本にいらっしゃるので不安になる方もおられ、いつ帰ってきてくださるのか行く前から心配している方もいるとのことです。そこで「今回は日本にはこのくらいしかいないと大丈夫」と街の人たちを安心させて、そろそろご出発とのことです。
日本ではゴペル・リンポチェが毎日のお勤めや各種法要をおひとりで行われています。真光院での生活もコロナで中断していましたがそろそろ丸一年となり、太田川の下流では、リンポチェが時々お供えものの残りを鳥たちに配りにいくと鳥たちもやってきます。リンポチェは健康のため秘密集会・勝楽・怖畏金剛などの毎日のご修法もお散歩をされながらなされていますので、普通の人たちはまったく気づかれませんが、如来や本尊や諸天たちも大忙しです。11月はゲンギャウも来られるのでさらに神仏たちも何度も呼び出され、大忙しでしょう。
2006年にダライ・ラマ法王猊下がいらっしゃった時には1週間も宮島に滞在されていました。2010年にいらっしゃった時も1週間以上も宇品に滞在され、毎日瀬戸内の景色を楽しんでおられました。ダライ・ラマ法王猊下は日本に来られるたびに、ご自身がご所属されているデプンの僧侶の方々に「私は帰りますが、君たちは私の代わりに、ここで日本の人たちのために役立てるように頑張りなさい」と次回来られる時までのさまざまな大量の宿題(!)を与えてインドにお戻りになられています。弊会ではそのダライ・ラマ法王猊下が提案してくださった様々な宿題を僧侶の方々を囲んで少しずつこなしていけるように取り組んでいっています。
そんなチベットの方々との仏縁を結び、仏縁を深める日本の11月が今年もやってまいりました。日本ではゲンギャウ師を久しぶりに迎え、ゴペル・リンポチェとのお二人となり、日本のみなさまと一緒に釈尊の教えを護持発展させてゆくための、さまざまな行事を企画させていただきました。みなさまどうぞご参画くださいますようお願い申し上げます。
2024年11月の行事日程
- 2024年11月1日(金)11:00 眞光院三鬼大権現月例祭[詳細]
- 2024年11月1日(金)16:00 通常祈祷法夕会[詳細]
- 2024年11月6日(水)10:00 諸天燻浄焼香月例供[詳細]
- 2024年11月8日(金)11:00 大聖院弥勒祈願祭(大本山大聖院弥勒堂)[詳細]
- 2024年11月9日(土)10:00 緑多羅四曼荼羅供[詳細]
- 2024年11月10日(日)13:00 定例法話会 [詳細]
- 2024年11月13日(水)16:00 通常祈祷法夕会[詳細]
- 2024年11月15日(金)16:00 通常祈祷法夕会[詳細]
- 2024年11月22日(日)10:30 釈尊降臨大祭 (大本山大聖院弥勒堂)[詳細]
- 2024年11月23日(祝)10:30 怖畏金剛生起次第法(大本山大聖院弥勒堂) [詳細]
- 2024年11月23日(祝)13:00 怖畏金剛息災護摩供 (大本山大聖院弥勒堂)[詳細]
- 2024年11月24日(日)13:00 定例法話会 [詳細]
- 2024年11月25日(月)16:00 月例師資相承供[詳細]
- 2024年11月30日(日)10:00 毘沙門天特別供養・招財法[詳細]
- 2024年11月30日(日)12:30 日本別院開創20周年記念祝賀会「お久しぶり、ゲンギャウ」(広島市中区)[詳細]