各位
一般社団法人 文殊師利大乗仏教会
謹啓 清秋の候 益々御清祥のことと存じます。
平素は弊会ならびにデプン・ゴマン学堂に対し、多大なご厚意を賜わり誠に有り難く存じます。
弊会日本別院事業では2004年7月より日本初の正式なチベット仏教の僧院としての活動行ってまいりましたが、先日本年無事に開創20周年を迎えさせて頂くことができました。こうして二十年もの長きにわたり、チベット・日本の仏教の交流拠点として活動させて頂けますのも、関係各位のみなさまの日頃からの心あたたまるご支援の賜物であり、改めて深く感謝申上げる次第です。
昨年秋までは活動もできない状態が数年間続いておりましたが、昨年末よりは再びゴペル・リンポチェに来日いただき法話会や月例行事を再開し、今年三月からはその活動を継続させていただいております。本年十一月にはゲンギャウ師を再びインド・ザンスカールからお迎えし、これまで毎秋行ってきた怖畏金剛尊の息災護摩供の儀式なども再開させて頂く予定としております。
このたびの開創20周年を迎えさせて頂いた記念の法要として、日頃からデプン・ゴマン学堂の比丘衆を支えてくださっている施主のみなさまへの深い感謝の気持ちを込め、毘沙門天への特別供養を勤修させて頂きたく運びとなりましたので、みなさまにご案内申し上げます。
四天王世界の北方の大王である毘沙門天は、無尽蔵の財宝の所有者であり、釈尊が説かれた経・律・論の三蔵のうちの律蔵を守護する王であり、戒・定・慧の三学処の定学処を守護し、ゲルク派の宗祖ジェ・ツォンカパはこの毘沙門天を信奉することは、菩提道次第の実践者にとって不可欠である、と文殊菩薩から教えを受け、ゲルク派では、夜魔法王・毘沙門天・大黒天の三尊を「三士の護法尊」と呼び、本山デプン・ゴマン学堂でも日本別院でも途切れることなく供養しております。
毘沙門天のもつ無尽蔵の財力は、俗世間的な生産活動を廃し仏道修行に専念する乞食の出家者の戒体護持にとって不可欠であるばかりではなく、「僧宝」の象徴である、出家の集団を経済的に支援してくださるみなさま篤信の施主の方々の資産を増大させ、同時に一切衆生が決して物質的に困窮することのない状態を実現してくださるものです。
ゴペル・リンポチェもゲンギャウ師もお二人とも、現在のデプン・ゴマン学堂を代表する大変素晴らしいラマと長老であり、大変小規模でささやかではございますが、このたびの開創20周年記念の法要では、これから先の未来において関係各位のみなさまが世々代々、毘沙門天の無尽蔵の財産を受容でき、現在の資産が無量に増大していきますよう、心より祈願し修法させて頂く所存です。また法要終了後には、ゲンギャウ師を囲み、ささやかな記念祝賀会の席を設けさせて頂きました。
みなさまにおかせられましては、ご多用中誠に恐縮に存じますが、ご来山の誉れを賜りますよう、何卒お願い申し上げます。末筆ではございますが、みなさまのご健康と益々のご発展をお祈り申し上げます。
敬 白 合 掌
記
- 修法:日本別院開創20周年記念法要 毘沙門天皤利供献 無尽蔵招財法
- 日時:チベット暦木龍歳9月30日 2024年11月30日(土) 10:00-12:00
- 導師:ゴペル・リンポチェ第4世ゲシェーラランパ・ガワン・ニェンダー師
- 特別導師:ガリー・ゲシェー・ロサン・イクニェン師(ゲンギャウ師)
- 拠所:福寿山燈明寺真光院 デプン・ゴマン学堂日本別院
〒733-0822 広島県広島市西区庚午中2丁目14-32 - 法要は長時間ありますので、ご自由にお参りください。
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