2024.06.13

木龍歳サカダワ大祭成満のお知らせ

時下、益々ご清祥のことと存じます。平素は多大なご厚意を賜わり、誠に有り難く存じます。

扨、先般当院で開催いたしました「サカダワ大祭」の施主にご浄財を賜り誠に有り難く、深く御礼申し上げます。皆様の多大なるご支援のおかげで、先般ご案内の通り、去るチベット暦2151年第十七ラブジュン木龍歳四月朔日より末日(令和六年五月七日より六月六日)まで教主釈迦牟尼如来の降誕会・成道会・涅槃会にあたるサカダワ大祭の各種法要を勤修し、無事に満願成就いたしました旨をご報告申し上げます。本年の日本別院でのサカダワ大祭は、令和元年に龍蔵院より眞光院へと拠所を移転して以来のはじめての開催となりましたが、こうして広島で無事に五年ぶりにこの釈尊の重要なご縁日の法要を再開させていただき、無事に成満させていただきましたことは一重に関係諸氏の御浄志の賜物と存じ心より御礼申し上げます。

本年度のサカダワ大祭では、事前に積善のお願いメッセージの配信、『三宝隋念経』の口伝、『華厳経』普賢行願讃にもとづく、七支加行法の解説を行った上で、サカダワ大祭月一日には、釈迦牟尼如来をはじめ諸尊を勧請し、灌仏・讃仏の法要を行いました。それに引き続き緑多羅四曼荼羅供・大黒天特別供養・諸天燻浄供・十五日法要・結願法要と計六会よりなる法要を勤修させて頂いたほか、眞光院の三鬼大権現の春季大祭にあたる五月十五日には、リンポチェを含む私どもの関係者も参列させて頂き、法話会では、ダライ・ラマ法王猊下の六臂大黒天の許可灌頂に因み、大自在者シャヴァリによる大黒天讃の講伝ならびにグンタン・リンポチェによる大黒天と師僧とを無区別に観想する師主無分瑜伽次第の伝授も行わせて頂きました。

仏教では業とは、自らが為したもの、他人に依頼して為したもの、そのどちらでもないが、その業を行うことを随喜したものがすべて同様な果報をもたらすものであると説かれています。このたび日本別院での法行で為した善業、その依頼者となられた関係諸氏のみなさま、そしてこのような積善を随喜して下さる諸天たちによる善業のすべては、「十万倍月」と説かれるように、すべてが十万倍の効果があり、その果報により一切衆生が息災で、速やかに仏位を成就していき、善業の果報が無駄にならないよう結願廻向法要でも追善廻向させて頂きました。こうしてみなさまと共に積ませて頂きました善業の果報が速やかに確実にもたらされるよう願ってやみません。

このような素晴らしい一月をみなさまと共に過ごさせて頂けましたことに改めて御礼申し上げると共に、今後ともご指導・ご厚情を賜り、当院にもご参拝いただけますようお願い申し上げます。なお末筆ではございますが、みなさまのご健康とみ仏のご加護がありますようお祈り申し上げます。


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