2023.11.24

大聖院チベット密教祭・諸天燻浄法要が成満しました

2023年11月23日、厳島弥山・大本山大聖院にて、チベット密教祭が開催され、千万の如来・菩薩・護法尊・賢者・成就者・師資相承・インド・チベット・日本をはじめさまざまな神々たちたちをお迎えし、怖畏金剛尊(ヴァジラバイラヴァ)に基づいた大聖院チベット密教祭・諸天燻浄法要が成満いたしました。

たくさんの方々からのご支援・ご祈祷をお寄せ頂き、誠にありがとうございました。2001年来継続してきた怖畏金剛尊に基づくチベット密教と日本の密教との交流事業が2020年-2012年の3年間、世界的なパンデミックにより休止しておりましたが、このたび無事に再開させていただくことができました。

大本山大聖院摩尼殿
早朝から法要の支度が完了・紅葉が美しいです
諸天をお迎えする時の歓迎の供物と諸天を供養するための供物
今回は清浄なる煙をたくさん出すために杉の木で水分を炉に追加する準備がなされました。法要で使う水は、ただの水ではなく、水天のお体そのものとして生起します。
灯明から点火するための棒・追加する杉の木
三甘三白とチベットの薬草、ツァンパを混交した供物はリンポチェご自身が作りました
弥勒菩薩の前には、巨大なバター灯明が作成されました
怖畏金剛尊に基づいて成就する瓶には、紅葉が使われました
弥勒菩薩の右手奥の怖畏金剛尊の曼荼羅へ怖畏金剛尊をお招きし供物の加持などを行いました
無上瑜伽怛特羅の怖畏金剛尊(Vajrabhairava)は文殊菩薩の忿怒行で、すべての如来の智慧が仏の姿で現れた存在で、無明の闇を打ち砕き、仏の境地を実現します
まずは今回の法要全体の準備として怖畏金剛尊の生起次第を修法し、衆生済度・仏法興隆・世界平和・疫病退散・開運招福と、特に施主の方々の所願をお祈りさせていただきました。
チベットのラサのデプン大僧院の弥勒菩薩像の写しの仏像はダライ・ラマ法王猊下が開眼して下さり、体内にはダライ・ラマ法王が下さった釈尊の仏舎利が安置されています。
怖畏金剛尊と諸尊の曼荼羅に供物を捧げるゴペル・リンポチェ
リンポチェはゴマン学堂の化身ラマのグループで金剛阿闍梨を務められたこともあるため、生起次第の修法も猛烈なスピードでなされます。
ゴペル・リンポチェ、吉田大裕師、三松庸裕師
三松庸裕師が引導をなさってくださいます
真言宗御室派大本山大聖院の吉田大裕師が、前讃・四智梵語などをお勤めしてくださいました。
ゴペル・リンポチェと大聖院・吉田大裕師
大聖院の古参の三松庸裕師は2006年にもダライ・ラマ法王猊下がいらした時からの職衆で、柴灯護摩の火や煙のコントロールのエキスパートです。
柴灯護摩のエキスパートである三松庸裕師の作ってくださった炉からは大量の煙が発生します。
炉の組み方・大小の燃料の入れ方が大量の煙の発生のポイントです
吉田大裕師が日本語でもご祈祷をしてくだいました
大量の煙がもくもくとあがり神々たちへの狼煙をあげています
リンポチェは経典の文字が読めないほど三松庸裕師の思惑通り煙が大量に発生しています
薫り高い煙がもくもくと天空にあがり神々たちを煙でお清めします
神々に音の供養をするためにリンポチェは時々チベットのシンパルをお使いになります
お参りのみなさまも神々を清める煙で浄化されて開運招福・厄災消除などのご利益をいただきました
大集結した神々のなかでも私たちを助けてくださる護法尊に、私たちを速やかに強力に助けてくださいとその活動をもっと促進して頂けるよう依頼します
護法尊に特に厄災消除と開運招福をお祈りします
「本日ここで開運の諸天として降臨し給え」とお祈りしています。
お勤めが終わったら、お参りのみなさまおひとりおひとりにリンポチェはスンドゥのお守りをお授けし、記念写真も撮りました
デプン・ゴマン学堂の僧侶たちが日本に来られるたびに常に日本語を教えてくださっている池田興子先生とツーショット。リンポチェも「もっと日本語がぺらぺらになるよう頑張ります」と決意を新たにされました。

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