釈尊降臨大祭とは
釈尊は、41歳の夏に釈尊は母に法を説くため、須弥山の上の三十三天に一度上られてしまいましたが、このチベット暦9月22日に、再び人間界に戻られてその後40年間説法をなされました。それ以来チベット暦9月22日にあたるこの日は「ラバプドゥーチェン」と呼ばれ、「釈尊が天界より降臨された日」を意味し、三十三天から釈尊が下りてきた日にちなんで、デプン・ゴマン学堂ならびにダライ・ラマ法王猊下が開眼してくださった大本山大聖院の弥勒殿にて、釈尊の讃歌を称え供養を催します。(降臨大祭の故事についてはこちらをご参照ください)
本山デプン・ゴマン学堂での法要
デプン・ゴマン学堂では、毎年この降臨大祭は、秋大法会と在籍している2000名の僧衆全員が潔斎し、釈尊が地上に再び降臨されて40年以上も無量の正法を説かれた功徳を追念し、毎年特別法要が開催されています。この日は「波羅蜜学級の降臨大祭」とも呼ばれており、他の釈尊の四大節の大祭のように釈尊の功徳を讃えるさまざまな讃を唱えるほか、特にジェ・ツォンカパの著された『釈迦に対する讃・加持近入』を長韻(非常にゆっくりなテンポで長い旋律をつけたもの)で唱えながら、釈尊とその教えの内容とその功徳を観想していきます。
- 行事名: 水卯歳釈尊降臨大祭本山特別法要
- 日 時: チベット暦水卯歳9月22日(2023年11月4日)
- 導 師: デプン・ゴマン学堂長ジクメ・ギャツォ師
- 拠 所:本山デプン・ゴマン学堂集会殿
大本山大聖院の弥勒殿での特別法要
釈尊は鹿野苑で説法された後、一度三十三天へと赴かれそこで夏安居をお過ごしになられましたが、神々の世界におられては私たち人間には仏法を聴聞することができないため、多くの王たちが施主となり、神々たちに引導されながら、この地上に41歳の時にお戻りになられたのが本「釈尊降臨大祭」の趣旨です。弊会とご縁のあった方々、ダライ・ラマ法王とのご縁のあった方々、そしてさまざまな形で宗派や民族や主義主張を超えて、私たち人類の未来のために、みなさまと共に今後の未来の仏法興隆と衆生済度を祈願したいと思います。
このたびの法要では、釈尊自身が未来において永遠に仏法が興隆して、すべての衆生が安寧に暮らせますようにと祈りをこめた詩偈である『教法燦然頌』、そして未来において私たち釈尊の弟子たちが、56億年後にこの地上に釈尊の後継者として降臨される弥勒如来の最初の説法の時に再開できますようにと祈るダライ・ラマ1世ゲンドゥンドゥプの著した『弥勒讃頌』をゴペル・リンポチェからその口伝と唱え方を教えていただき、みなさまとともにお勤めができれば幸いと存じます。
- 行事名: 水卯歳釈尊降臨大祭 特別法要
- 日 時: 2023年11月4日(土) 10:00
- 拠 所: 大本山大聖院 観音堂弥勒殿
〒739-0592 広島県廿日市市宮島町210 [アクセス] - 導 師: ゴペル・リンポチェ3世ガワン・ニェンダー師
- 修 法: 教主釈迦牟尼如来慶讃・灌仏善住儀
- 伝 授: 仏説『教法燦然頌』『弥勒讃頌』の口伝の法脈を伝授します。(無料)
ご参拝のご案内:
特に申し込みなどは必要ありません。法要の日時に合わせてご参拝ください。ゴペル・リンポチェには本法要のために久しぶりにインドの本山より来日していただきます。みなさま万障繰り合わせのうえ是非ご参集くださいますようお願い申し上げます。
世界文化遺産・名勝「厳島」の楽しみ方
大聖院のある宮島は、世界文化遺産であるだけではなく、日本三景、日本屈指の名勝のひとつです。法要に参加される以外にもさまざまな形でその他の施設に参拝したり観光を楽しむことができます。この機会に広島と宮島を訪れてみたいと思われる方は、是非「宮島観光協会」のサイトから宮島の魅力をチェックされるようおすすめします。
施主・ご祈願のお申し込み
本法要の開催に際し、浄志を寄せて、釈尊の説かれた仏法を供養し、今後のこの世界のすべてにおいて仏法が未来にむけてさらに興隆し、協調のとれた平和幸福な世界を築いていくことを祈願する施主(スポンサー)を募集します。