2016年5月7日サカダワの朔日の早朝に示寂の相を示されました 私たちの師クンデリン・ヨンジン・ガリー・ゲシェーラランパ・ゲン・ロサン・ツルティム師(ギュメー密教学堂経頭師)は、ダライ・ラマ法王猊下の御勅命の下、師の直弟子にあたるキャプジェ・クンデリン・タツァク・ジェドゥン・リンポチェ第13世が導師を務められ、クンデリン・ヨンジン・ゲン・ロサン・ツルティム師(ゲン・ロサン)の「御即身拠」(クドゥン・リンポチェ)として成就するためこれまで準備して来られましたが、このたびダライ・ラマ法王猊下の謁見をした後に、2023年7月14日成就し、北インドのラダックの首都レーのジョカンにてクンデリン・リンポチェがご導師となり一般参拝ならびに善住法要が行われましたのでご報告申し上げます。
ゲン・ロサンの御即身拠は、レーのジョカンよりリンシェー・ゴンパへと招聘され、クンデリン・リンポチェによる7月17日・18日の怖畏金剛十三尊の伝法灌頂会の際に公開され、さらに故郷のザンスカールへと招聘され、7月26日にはドゥジン宮殿へと招聘された後、7月27日には、ご出身のトンデ僧院(ゲンギャウ先生が管長阿闍梨をお勤めになられた僧院)へと帰院招聘される予定となっております。翌28日には、トンデ僧院に新設された問答法苑に招聘され、クンデリン・リンポチェが金剛阿闍梨を務められるパルデン・ラモ(吉祥天女)の許可灌頂にもご臨席の後、ザンスカールのトンデ僧院にて、後続の所化たちの清浄なる信仰の身拠として善住される予定となっております。
ゲン・ロサンは、2006年に初来日し、2010年よりはケンスル・リンポチェの後継者として弊会の宗教的指導者としてギュメー密教学堂の「経頭師」(ラマ・ウンゼー)にご就任されるまで毎年2回春と秋にご来日して頂いておりました。師の最勝化身である再臨師はいまだ認定されてはいませんが、師の御即身拠は、日本に来られた時と同じようにインド・ザンスカールの地でこれからも無常の風を吹かし無量の衆生を解脱道へとお導きになられることと思われます。
現在弊会は、師の直弟子であるゴペル・リンポチェを指導者としてお迎えしておりますが、歴代の善知識のみなさまがこのようにしてこれからも皆様の心の拠り所として活躍されていることを弟子のみなさまが御心に留めていただけますよう事務局一同お祈り申し上げます。