2023年6月29日、デプン・ゴマン学堂では、学堂の護法尊である六臂大黒天に対する特別供養であるこの度の抱擁はチベット暦5月11日より三日間十二会(2023年6月29日-7月1日)行われます。
大黒天除障法とは、本学堂に在籍し護法尊と六臂大黒天と結縁した仏典の参究に努めている在籍僧侶たちの一年間の三昧耶戒に関する障碍を払拭し、戒体を浄化するための重要な法要です。
この特別法要では、学堂の僧侶全員で、師家たちと本尊六臂大黒天とを無区別に観想し、その寂静尊たる観音菩薩の化身たるダライ・ラマ法王をはじめとする観音菩薩の所化であるチベット仏教圏を導く師家導師諸氏の活動がさらに発展していくこと、ならびにすべてのこの世間界に発生しつづける、疫病・飢饉・戦争・論争などのすべての逆縁が速やかに息災となり、すべての衆生たちが幸福を教授することができることを大黒天に請願いたします。また同時に学堂の菅長猊下をはじめとする師家たち、化身ラマたち、上座の先達たち、仏典講読師たち、学問を極めて善知識たうちをはじめとする会衆たちが、如来の聖言を聞思し、業障を断じる禅定に三昧し、所業を完遂することができるよう祈願いたします。また同時にチベット内外の問題が速やかに解決し、世界平和と調和のとれた世界のために尽力されているすべての善志の人々の偉業が滞りなく成就し、問題や障害が速やかになくなること所願としております。