デプン・ゴマン学堂では、毎年繰り返し行っている特別法要がありますが、デプン・ゴマン学堂の護法尊である六臂大黒天除障法の修法は、定例の重要な特別法要のひとつです。本年水卯歳の六臂大黒天除障法の修法は夏法初会の期間中、チベット暦5月11日より三日間十二会(2023年6月29日-7月1日)に開催することとなりましたのでご案内申し上げます。
大黒天除障法とは、本学堂に在籍し護法尊と六臂大黒天と結縁した仏典の参究に努めている在籍僧侶たちの一年間の三昧耶戒に関する障碍を払拭し、戒体を浄化するための重要な法要です。
この特別法要では、学堂の僧侶全員で、師家たちと本尊六臂大黒天とを無区別に観想し、その寂静尊たる観音菩薩の化身たるダライ・ラマ法王をはじめとする観音菩薩の所化であるチベット仏教圏を導く師家導師諸氏の活動がさらに発展していくこと、ならびにすべてのこの世間界に発生しつづける、疫病・飢饉・戦争・論争などのすべての逆縁が速やかに息災となり、すべての衆生たちが幸福を教授することができることを大黒天に請願いたします。また同時に学堂の菅長猊下をはじめとする師家たち、化身ラマたち、上座の先達たち、仏典講読師たち、学問を極めて善知識たうちをはじめとする会衆たちが、如来の聖言を聞思し、業障を断じる禅定に三昧し、所業を完遂することができるよう祈願いたします。また同時にチベット内外の問題が速やかに解決し、世界平和と調和のとれた世界のために尽力されているすべての善志の人々の偉業が滞りなく成就し、問題や障害が速やかになくなること所願としております。
本学堂ではこの特別法要をこれまで行うことによって、様々な困難に直面した時でも、宗教的にも実務的にも、それらを難なく乗り越えてくることが可能となってきました、利験あらたかな儀軌の修法のひとつです。このたび学堂の学僧たちが、観音菩薩を本体とする六臂大黒天の除障法の修法に精進することで、篤信有縁のみなさまにも真実力により加持の甘露雨が必ずや降り注ぐことと存じます。
概要
- 法要名:水卯歳 六臂大黒天除障法会
- 拠所: パルデン・デプン大僧院タシ・ゴマン学堂 大集会殿および護法堂
- 日程: チベット暦水卯歳5月11日-13日(2023年6月29日-7月1日)
朝会:6:00-8:30/昼会: 9:00-11:30/夕会:15:00-17:00/夜会:18:00-20:00の1日四座 - 主な内容:
- 怖畏金剛尊生起法/六臂大黒天勧請法/六臂大黒天除障法/夜摩法王・毘沙門天・吉祥天女特別供養
ご祈願・ご供養のお申し込み
本特別法要に関するご祈願・ご供養をただいま受け付けております。本サイトのストアからお申し込みくださいますようお願い申し上げます。