今年の神変祈願大祭はチベット暦の正月八日から十五日(2023年2月27日〜2023年3月7日)までデプン大僧院集会殿にてガンデン大僧院・デプン大僧院・ラトゥー学堂の僧侶たちが集結して勤修されました。
神変祈願大祭は元々釈尊がかつて毎日舎衛城で起こした神変月を記念して、ジェ・ツォンカパが15世紀初頭にチベットの首都ラサのジョカン(トゥルナン寺・大昭寺)で行った法要に基づいて毎年行われいる釈尊の四大節のひとつであり、これまで約600年以上もの歴史のあるゲルク派最大の年次法要のひとつです。
今年は近年のパンデミック後に久しぶりにこの重要な法要を再開できたことや、昨年度にゲシェー・ラランパの学位を取得した者たちによる毎日の問答をはじめとして、3年間のブランクをあけて漸く通常の法要を執り行うことができ、最終日には大トルマのお披露目をはじめとして、近隣の信者による盛大な供養がおこわれました。
今回は日本からも数多くの施主が参加して、献灯をはじめ様々な供養も行うことができました。供養料をお寄せ賜りました増上意楽の篤信の施主の皆様には心より御礼申し上げます。
本年水卯歳の神変祈願大祭は、本山デプン大僧院で行われたほか、ダラムサラではダライ・ラマ法王が最終日には釈尊の本生譚についての講伝を行われ、経頭師としてはデプン大集会殿の経頭師であるゴマン学堂のゲシェー・ロサン・タシ師が活躍されたほか、アメリカでも祈願大祭が行われクンデリン・リンポチェが長寿灌頂を授けられるなど活躍されました。ダラムサラでは十五日供養に続いて勝楽尊の伝法灌頂会がモンゴルの施主によって発願され、ダライ・ラマ法王によって授けられ、ゴペル・リンポチェも参加されました。
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