2022.08.20

ゲルク派共通試験がはじまりました

ゲルク派の共通試験はセラ、デプン、ガンデンというゲルク派の総本山で17年間の教育課程を修了した学僧たちが、さらに学問を極めるため最高学位である「ゲシェー・ラランパ」を目指して6年間それまで17年以上各総本山で学んできたことを再度もう一度学びなおし、それまでそれぞれ自分の所属する僧院や学堂で問答をして学んでいただけに止まらない、セラ、デプン、ガンデン、タシルンポ、ラトゥーといったゲルク派のすべての僧院で学んできた学僧たちと一同に会して、他の学堂の学僧たちと問答をしたりしながら、学んでいくための最終試験です。

この試験は毎年夏安居の期間、約1ヶ月かけて、セラ、デプン、ガンデン、の三大総本山のいずれかで開催されてきました。昨年、一昨年は、新型感染症の拡大に伴い、一同に集会した試験を開催することができないため、各本山ごとに同時期に別々にゲルク派共通試験を開催していましたが、本年は感染拡大も少し落ち着いてきましたので、6年間の試験のうちのカーラム上級・下級の最初の2年目までの学僧たちはデプン大僧院に集結し、3年目、4年目のロッポン学級の学僧たちは、セラ大僧院に集結し、最後の5年目、6年目のララム学級の者たちはガンデン大僧院に集結して、これまでの伝統の通り、仏典の参究と実力試験に励むことができることなりました。

デプン大僧院ではすでに受験者・監督官などのすべてが集結し、昨日8月19日より共通試験がはじまりました。試験は、布薩日と1日の休日を除いて、9月10日まで合計21日間毎日行われます。

デプンで行われる試験の毎日のスケジュール

ゲルク派共通試験の開催案内状

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