2022年4月19日より4月30日まで、デプン・ゴマン学堂に設定している学校で年末の試験が行われましたので、その様子をご報告します。今回の学年末試験に参加した学生の総数は211名となります。
試験の準備
デプン・ゴマン学堂学校では、通常の僧院としての伝統教育と同時にチベット亡命政府の定める教育課程に準じた現代教育も行っています。ただし学堂に属しているこどもたちは全員僧侶ですので、通常の子供たちよりは仏教を中心とした少し厳しいカリキュラムを学んでいます。
暗記の試験
仏教を学んでいく上で暗記は最初にもっとも大切なものです。学生たちは各自暗記しなくてはいけない経典や教科書を毎日朝晩の暗記の時間(各1時間程度)で学んできたものを、先生の前で経本をみないで暗誦しなければなりません。まずは4月19日から2日間暗記の試験が行われました。
筆記試験
暗記の試験が終わったら筆記試験が4月22日から3日間行われました。
問答の試験
4月26日から28日までの3日間は、仏典に関する問答の試験が行われました。ゴマン学堂学校に通っている子供たちはほかの大人の僧侶たちが問答をしている問答法苑(チューダ)とは別にいつも集まって問答をします。学校の問答の試験は、これと同様に大人の僧侶たちとは別に比較的簡単な仏教基礎学や論理学などについて問答をおこなっています。問答の試験では、正しい論証式を構成できるか、間違った返答をしていないか、減点方式で採点していきます。
試験が終わると2日間のご馳走がでます
すべての学期末試験が終わると2日間の暗記試験、3日間の筆記試験、3日間の問答試験をすべて無事に終わったことを祝してゴマン学堂学校では学生と先生と全員にご馳走が二日間振舞われました。