現在世界的に拡大している新型コロナウイルス感染症の波は、ついには南インドにあるチベット難民キャンプのデプン大僧院にも押し寄せてきました。
昨日には本山デプン・ゴマン学堂では、感染した疑いのある僧侶たちを対象に、インド政府・チベット亡命政府の庇護のもと、PCR検査が実施され、今後のクラスターの発生を徹底的に防ぐ体制づくりが必要です。
本来チベットの学問僧院では、大きな声で仏典を暗記するために唱えたり、学友たちと集まって何時間も問答をしたり、聖典購読の授業を受けるために、師僧の自坊に集まって、授業に参加するなど、極めて感染リスクの高い生活をするべきあり方にあるのが伝統で、このためクラスターの発生リスクは極めて高いことが止むを得ない状況にあります。
すでに2月末からインド政府の指示のもと、デプン・ゴマン学堂では徹底した外出制限規制や行動制限が行われていますが、それを緩和できる状況にはまったくありません。また平常時でも医療保険体制・学習教育環境のためのデジタル化はまったく進んでおらず、日本の大学生などの学生に比較すると圧倒的な劣悪な環境にあります。このため現在すべての授業や法要なども中止となり、今後も開催する目処が全くたっておりません。
平常時では毎年北米やロシアなどにツアーを行なっており、そのツアーの収益が2000万円以上見込まれ、それにより僧侶たちの生活を保障しています。しかしながら特にアメリカ合衆国での感染拡大状況なども含め、本年度は少なくともその収益はゼロになり、付帯する寄附金もなかなか見込まれません。
このような状況のなか、本山の正式な日本支部として日本のみなさまから以下のご支援を募りたいと思います。
概要
- 本年度の目標金額:30,000,000円以上
- 具体的な対策の内容
- 新型感染症対策のための特別祈祷へのご支援
- 収入源および外出制限に伴う本山の収入減に伴う一般的なご支援
- 本山での衛生・保健・医療設備の拡充のためのご支援
- 本山での学習環境のデジタル化の推進のためのインフラ整備へのご支援
今回弊会ではこれまで行ってきた日本別院事業は完全に中止状態となり、もともと少ない収入も90%以上減少しております。日本のみなさまお一人おひとりの温かいご支援の波を本山に届け、今世紀が如来の光明に満ちた明るい未来となるよう、ご協力賜りますようお願い申し上げます。
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