デプン・ゴマン学堂およびモンゴルのウランバートルのガルダン僧院は、現在新型コロナウイルスの感染拡大のために帰国中の僧侶たちの学習に支障があってはならない、との目的で、本年度の学堂の学年末試験のうち、暗記の試験を現地にて実施することとなり、無事に暗記試験を行うことができました。
ウランバートルのガンデン僧院では、さらに今年の筆記試験と問答の試験を同時に行い、本山から帰国中ではありますが、僧侶たちはこれまでの学習成果を競いあう問答を意欲的に受けることができ、これまでインドへと留学していなかった僧侶たちも、大変感銘を受けて問答の試験を見学することができました。
ウランバートルのガルダン・テクツェンリン(ガンデン・テクチェンリン・兜率大乗院)は、1727年に清朝の雍正帝の支援を受けたハルハ・ジェツンダンパ8世によって開創され、それ以来、デプン・ゴマン学堂へ多くの留学僧を派遣してきましたが、1938年よりスターリン率いる社会主義勢力によって破壊されました。現在は復興され、近年ではデプン・ゴマン学堂へ常時100名以上ものモンゴル人留学僧が留学しています。