日本は今、震災のために大混乱しています。しかし、チベット本土も非常に厳しい状態が続いています。先日はアムドのキルティ寺院で僧侶がチベットの自由を求めて焼身自殺をしました。それを受けて、アムド地域の寺院では警察の締め付けが一層厳しくなっているようです。
しかし、そんな状況にも関わらず、アムドの寺院でも日本の地震で亡くなられた方々のため法要を行ってくださっているようです。一方、インドの亡命寺院ではダライ・ラマ法王の呼びかけに呼応し、日本で災害に被災された人々のために朝から晩まで般若心経を唱えてくださっています。自分たちも苦しい状況であるにも関わらず、他者のために祈りを捧げる僧侶の方たち。その姿に心が温かくなります。
祈りの力。
実を言うと、私は祈ることの意味というか効果がわかりませんでした。今でももしかするとよくわかっていないのかもしれません。それでも、祈りは人の心を強くしてくれると、今回の災害で感じました。
今週末、東京の護国寺で特別法要が執り行われます。また龍蔵院では、先月の定例法話会に引き続きゲンチャンパに般若心経を講義していただき、一緒に般若心経を唱える予定にしています。
どうか、一人でも多くの人の祈りが、東日本大震災で被害を受けた人たちに届きますように。