何も知らない愚かな農夫がいた
業の種子は識の水田へと撒かれていた
性愛と慾望という栄養素を摂取して
この私は養殖されていまここに有る
生まれた時には激痛が身体中を走った
私の肢体は樹木のように伸びていった
花弁を伸ばし 快楽の果実も味わった
老い死んで断絶し再生へ向かっている
無我という焔で燃やし尽くさねば
この生死流転は決して鎮まらない
甚深実相へと習気を置いておこう
悪しき連鎖を根絶できるようにと
以上は、ある籠行の座間中、十二支縁起次第による輪廻の流転次第に関して啓示を受けた詩頌を愚僧私クンチョク・ドンメが暫定的に識したものである。