デルゲ版チべット大蔵経奉納者各位
謹啓
時下ますますご清祥のことと存じます 平素は当院へ多大なるご厚意とご協力を賜り誠に有り難く深く御礼申し上げます。
このたびは当院で募集いたしましたデルゲ版チべット大蔵経奉納へのご寄進を賜りましたこと誠に有難く存じます。
弊会では本年七月末まで広島市東区牛田東の高野山真言宗龍蔵院を拠所として活動し龍蔵院との共存共栄という形で活動して参りましたが、今後の龍蔵院とデプン・ゴマン学堂日本別院との発展のためにも、日本別院と龍蔵院は完全に分離することとなりました。すでにご案内の通り、現在は大本山大聖院の西広島別院真光院にて、一時的に転居し僧侶たちは以前と同じように暮らしております。今後最終的に、弊会単独の活動拠点の建立をも検討しておりますが、諸般の事情からも取り急ぎは大きな変化をすることもできません。
つきましてはダライ・ラマ法王にも開眼していただいた弊会にとっては貴重な宝物であるチべット大蔵経に関しては、現在弊会で所有している東京都港区高輪に新たに大蔵経を所蔵するための棚を製作し、そこに保存することとなりました。
高輪の「ゴマンハウス」は、多少手狭ですが、弊法人名義の所有であり、本尊としてはダライ・ラマ法王から拝領しました釈迦牟尼如来をお祀りし、本山管長猊下によって落慶されて以降、現在も毎月法話会を行っております。
日本別院が単独の僧院を建立した場合にも、高輪のゴマンハウスからまた大蔵経を招来することができますし、万が一我が国にて活動ができなくなったとしても、それ以前に大蔵経につきましては、本山へ奉納することも可能です。大蔵経はブッダの言葉の所依であると言われ、仏の説法と同様に大変貴重なものであります。またダライ・ラマ法王に開眼して頂きました貴重な経本ですので、これからも大切に保管していきたく考えております。
とりいそぎ一時的には広島から東京へ運び、大蔵経を入れるための仏具を整えるなど多少時間がかかりますが、落ち着き次第、再度善住法要を行い、みなさまをご招待させていただきたく存じますので、いましばらくお待ちくださいますようお願い申し上げます。
末筆ではございますが みなさまの今後の一層のご多幸 ご発展 ならびにご健康をお祈り申し上げます