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9日の土曜日の雪の降る朝、リンポチェとアボはご無事に帰国され、10日は東京で2ヶ月ぶりに法話会が開催された後、一昨日広島に久々に帰られたお二人は、本日朝10時より今年の神変祈願大祭の法要を開始することとなりましたのでご報告申し上げます。
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神変祈願大祭の最初は、いまから610年前の、1409年にゲルク派の宗祖ジェ・ツォンカパがラサのトゥルナン寺(大昭寺)にて、釈尊の舎衛城の神変に因んで1万人以上の式衆によって大規模な法要を行ったことにその起源が求められます。ジェ・ツォンカパ がジョウォ釈迦牟尼像の宝冠を含めて荘厳して以来、様々な歴史の逆風などを乗り越えて、この祈願大祭(モンラム・チェンモ)は今日までチベット文化圏のほぼすべての場所を通じていまの時期に行われ、釈尊が外道の説法師たちと神通力の競争をして、千仏化現をなされた故事に続き仏教の歴史上でも極めて重要な釈尊の四大節のひとつです。
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日本別院でも2005年から開始して、毎年チベット暦の正月8日から15日まで繰り返し行われています。土曜日・日曜日には法話会やシンポジウムもあり、今日から1週間は一年のなかでも仏教を集中的に実践し、功徳を広大に積むとよいとされています。