特別行事
閻浮提焼香大祭
日時:2018年6月28日(木)10:00
拠所:龍蔵院デプン・ゴマン学堂日本別院
詳細:こちらから
閻浮提焼香大祭
閻浮提焼香大祭とは、チベット語では「ザムリン・チサン」といい、我々の今住んでいる世界全体「閻浮提(えんぶだい)」で、「サン」と呼ばれるお香を焚き天空によい香りを漂わせて、神仏たちを供養することを意味しています。
「ザムリン・チサン」は、チベット密教の祖である大阿闍梨グルリンポチェ・パドマサンパヴァが、サムイェー大僧院から羅刹(らせつ)の国に行って当時チベット仏教がもたらされたことをよく思わなかった悪魔たちを退治したことがはじまりです。
焼香供清浄法身法
チベット仏教の法要で最もポピュラーなもので、一般に「サンソル」と呼ばれているものがこれにあたります。法要は主にダライ・ラマ3世ソナム・ギャンツォの後継者でデプン寺の座主ソナム・イシー・ワンポ(1556-1592)の著した儀軌に基づいて行われます。
まず僧侶たちは、よい香りのする薬草(サン)などと、はったい粉、3つの甘いもの(黒砂糖、はちみつ、砂糖)、3つの白いもの(バター、牛乳、ヨーグルト)の入った供物を準備します。
そして帰依・発心の文言を唱えた後に、供物を加持し甘露(不死の妙薬)へと変化させます。 次に、天空から諸天を招くための文言を唱えて、神仏たちを法要の場へとお招きします。招聘する対象は、如来や菩薩などだけでなく護本尊、守護尊、この地球上にいるすべての土地の神様、チベットやモンゴルに住んでいる神様など沢山の神仏を招きます。もちろん日本の八百万の神々も含まれます。
これらの神仏たちが頭上の空間に集まってくるわけです。 神仏を招いたら、法要の施主に代わり様々な供物をそれぞれの神仏たちに捧げていきます。供物には五欲の対象だけではなく、特にかまどでお香を焚くことによって、天空に来られている神仏たちを供養します。
このときに皆様のお願いごとも併せてご祈祷いたします。