気候も穏やかいになり、春らしい季節となってまいりました。昨年のサカダワ大祭にはじめて来日されたゴペル・リンポチェもそろそろ一年間滞在されることとなり、これもみなさまのおかげと改めて御礼申し上げます。
さて、今年も釈尊の降誕・成道・涅槃を追念するサカダワ大祭の時期となりました。今年も二日間の特別法話会を以下の通り開催することとなりましたのでご案内申し上げます。今年のテーマは、リンポチェ自らが、釈尊の大祭に因んで、私たちひとりひとりがすべてブッダになることができる「仏性」「種姓」を有しているということについてお話していただくこととなりました。
仏教とは創造主である神の存在を認める宗教ではなく、すべての人がブッダになることを目指す宗教です。ブッダになるということはどういうことなのか、そして私たちはなぜブッダになることができうるのか、その教えの根幹には、「すべての生きとしいけるものが、ブッダになることのできる性質を有している」(一切衆生悉有仏性)という命題が存在しています。同時にこの説には、私たちの心の本性が清浄であり、光り輝き対象を照らし出す能力があるという「心性本浄論」とも深く関係しております。ですので、この仏性とは何か、ということを学ぶことは、仏教というのはどのような宗教なのか、ということを基礎から学ぶこととなります。
みなさまお忙しいところとは存じますし、関東・関西でも法話会は開催しておりますが、釈尊の降誕・成道・涅槃というこの素晴らしき縁日に、万障繰り合わせの上、ダライ・ラマ法王も御来参いただきました、日本唯一のチベット仏教僧院である日本別院にご参集賜りますようお願い申し上げます。
【春季特別法話会】「仏性とは何か〜本性清浄論について〜」
- 内 容:
- マイトレーヤ『現観荘厳論』第一章
- ジェ・ツォンカパ・ロサンタクパ『現観荘厳論釈善説金蔓』
- クンケン・ジャムヤンシェーパ『現観荘厳論第1章考究』
- 日時:
- 5月26日(土)13:00-16:00
- 5月27日(日)10:30-12:00/13:00-16:00
- 会 場:龍蔵院デプン・ゴマン学堂日本別院
- 講師: ゴペル・リンポチェ3世ゲシェーラランパ・ガワン・ニェンダー師
- 通訳・解説: 根本裕史
- 会 費:10,000円(資料代・27日の精進料理代込)
- ただし学生・チベット人は無料