チベット暦3月15日は、釈尊が、王舎城の霊鷲山の上にて、般若経を説き始められたのと同時に、南インドのシュリーダーニヤカタカにて、時輪根本タントラを説きはじめられた日であるとする伝統があります。本日2018年4月29日には、その伝統に則り、本山パルデン・デプン・タシ・ゴマン学堂では、ダライ・ラマ法王のご意向に基づいて、集会の僧侶が一堂に会し、各自自らの信解に従って、「止住の修習」「伺察の修習」のいずれかを数分間行うということがなされました。
それに先立ち、「修習」とは何かということについて、デプン大僧院座主ケンスル・ロサン・テンパ師、密教の灌頂や口訣にも通じておられる大善知識ゲシェー・ユンテン・ギャツォ師、当代管長ゲシェー・ロサン・ゲルツェン師という三師より、一同が法苑に集まった時に、「修習」とはそもそもどのようなものなのか、ということについての講話が行われ、問答法苑にて今後僧侶たちは一定の時間、修習の時をとるという新しい伝統がはじめられることとなりました。