2009.08.17

記憶とは

8月16日、今日は『学説規定』の勉強会がありました。

現在、過去、未来の、時間の観念を、勉強する項目があったので、チャンバ先生に質問しました。

人間の記憶は、過去に起きたことであっても、その辛い記憶が、今、起きたことのように、何回も現在のこととして蘇る場合、その記憶は、過去なのか、現在なのか?

先生いわく、「記憶の対象は過去で、そのことを思い出して苦しんでいる自分は、現在に存在している」と。

「では、過去に起きたことを、何回も思い出して、苦しむのは、煩悩、執着からきているのですか?」

先生

記憶そのものは、煩悩でも執着でもないし、良いも悪いもない。原爆を体験した人が、その後ずっとその時の恐怖を思い出しつづけるのは、直接経験したその体験が、その人の心の中にイメージとして何回も浮かび上がるからである。

そういう記憶は、良いものにもなりうるし、悪いものにもなりうる。記憶を思い出して、ただ苦しむだけなら、良くないが、何回も思い出すことで、二度とこの苦しみがおきないようにしよう、戦争が二度と起きないようにしようということに、つなげていくことができれば、何度も思い出してしまう過去の記憶というものも、意味のあるものとすることができます。

と。 私 「なるほどー。」 いっぱい頭を使ったあとは、お坊さんの作ってくださった手打ち麺の夕食をごちそうになり、家路につきました。 ごちそうさまでした。


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