昔からチベットで移動は大変です。
険しいヒマラヤの山に囲まれた岩山の間を歩いていかなくてはなりません。
そんな道を歩いていると、ラマや仏法僧などにどうかお守りください、という気持ちが自然と沸きおこってきます。
しかしチベットにはチャンタン高原などに代表される見渡す限り菜の花の広大な草原も沢山あります。
そんな場所を歩くときは、ラマや仏法僧の事を忘れて、享楽的に歌をうたって楽しんでしまうのです。
この諺は「困った時の神頼み」と日本語の諺にも似ており、そんな困ったときにだけではなく、どんな時でもラマや三宝に祈願しなさい、と誡めています。
楽しい時にも、つらい時にも、いつでも仏さまのことを思うことが大切なのです。