Gomang Academyは、デプン・ゴマン学堂に伝わる仏教思想・文化を伝えるため、チベット人学僧と日本人研究者の学術交流を促進し、広く情報発信を行なうことを目的として開始された研究事業です。特にゴマン学堂から派遣されるチベット人学僧との共同研究を通じて、チベット語仏典の正確な翻訳を作成し、その成果を出版することに主眼を置いています。
本プロジェクトは、非定期の共同研究会で得られた知見をもとに、各自が担当する文献の訳注を作成し、その成果を公開します。
また、国内の仏教学・チベット学の専門家に研究協力を依頼し、チベット人学僧と日本人研究者との研究交流を促進します。チベット仏教研究を志す若手研究者のために広く門戸を開放しています。
Gomang Academyではチベット仏教研究を志す若手研究者のために広く門戸を開放しています。皆さまの参加をお待ちしております。
現在進行中の基礎研究プロジェクト
翻訳研究の対象は、ゲルク派の祖であるジェ・ツォンカパ、ギェルツァプジェ、ケードゥプジェの著作、デプン・ゴマン学堂で学ばれるクンケン・ジャムヤンシェーパ・ガワンツォンドゥの考究などです。現時点では以下の作品の翻訳を計画していますが、今後少しずつ追加していく予定です。
- ギェルツァプジェ・タルマリンチェン『量評釈註・解脱道解明
- ケードゥプジェ・ゲレクペルサンポ『量七部荘厳・心闇払拭』
- ギェルツァプジェ・タルマリンチェン『大乗阿毘達磨集論註・阿毘達磨海真髄』།
- ジャムヤンシェーパ・ガワンツォンドゥ『般若波羅蜜多考究』
- ジェ・ツォンカパ『了義未了義判別・善説心髄
さらに、紀要には小部の論考や詩の翻訳、チベット人学僧による講話の翻訳など、比較的短めの読み物も掲載したいと考えています。
現在のコア・スタッフ
- 福田洋一(大谷大学)
- 根本裕史(広島大学)
- 現銀谷史明(東洋大学東洋学研究所)
- 村上徳樹(長松山円久寺)
- 野村正次郎(文殊師利大乗仏教会)