日本で長く活躍しているアボ・ロサン・プンツォ師の弟であるゴペル・リンポチェがこの秋初来日される予定です。まだ詳しい日程は確定していませんが、11月中旬から12月のはじめにかけて初来日し、ダライ・ラマ法王の灌頂会へ参加なされたり、説法会などを開催する予定としています。
ゴペル・リンポチェ・ガワン・ニェンター師は、1972年にチベット、カム地方のリタンに生まれ、リタン大僧院にて出家し密教の儀軌を学んでおられたところ、ダライ・ラマ法王からリタン大僧院の学堂長の再臨者であるゴペル・リンポチェ三世の化身の認定を正式に受けることとなりました。第一世ケードゥプ・ヨンテン・ギャツォ、リタン大僧院第74世管長ユンル・ロサン・ヨンテン・ニャンター・ギャツォを第二世とし、その第三番目の化身ラマとしてダライ・ラマ法王によって認定された化身ラマのおひとりです。1991年にはインドに亡命し、南インド・デプン・ゴマン学堂ハルドン学寮に迎えられ、てケンスル・ヨンテン・ダムチュー師。クンリン・ヨンジン・ゲン・ロサン・ツルティム師に師事し、2011年の「ゲシェー・ラランパ」の最終試験ではゴマン学堂の首席にて学位を取得され、その後1年間、ギュメー密教学堂で学んだ後、ゴマン学堂に戻り現在はゴマン学堂に新設された密教研究会に参加されておられます。また学堂の命をうけ、ロシアの支部にても法話会・伝授会をおこなれました。
2003年以来もう13年もの長き月日の間、日本ではアボが遠くはなれた地で弟さんのラマを支え、電話でもいつも厳しくよいラマになるように指導をしてきましたが、このたびリンポチェは立派なゲシェーラランパにしてかつチベット仏教の次世代を担うラマとなられました。