2016.05.03

5月14日-22日 火申歳サカダワ大祭

Shakyathupa

「サカダワ大祭」とはカーラチャクラ・タントラに基づく伝統的なチベット暦サカダワ(四月)に行われる釈尊の降誕・成道・涅槃に因んだ大乗仏教の縁日です。特にチベットではサカダワの朔日から十五日まで潔斎して、在家信者・出家信者を問わず功徳をできるだけ積む日とされています。

「サカダワ」(ས་ག་ཟླ་བ་)とは、インドの「ヴァイシャーカ月」(インド暦2月)、チベット暦の4月のことで、この月の満月15日にお釈迦さまは、この地上に降誕され・金剛座で成道され、クシナガラで涅槃なされたされています。チベット仏教圏ではこの釈尊の縁日を記念して、サカダワの1日から15日(満月の日)までは、釈尊の言葉と思想へと想いを寄せて、普段やっている仕事を休んででも、この重要な釈尊のご縁日を大切に過ごそうとします。たとえば、このご縁日の間に貧しいものにほどこしをすれば、数十万倍もの功徳を積むことになるとチャンキャ・ガワンチョーデンは説いてます。

チベット仏教のお祭りの本当の意味は「静かに自分をみつめ、将来幸せになるための善業を積むための時間」です。たとえお寺参りなどが忙しくてできなくても、釈尊を追想し、みなさまもそういった「特別な時」を過されるとよいのではと思われます。

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