2016.04.26

自分のことは自分でしなければならない。これが仏教の基本である。

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仏教とは、寺院のなかで祈祷することでも、仏像や仏殿のことでもない。

仏教とは、心が如何なるものなのか、悪い心とはどのようなものであるのか、それらをよく理解して、こういう悪い心を、こういう心によって自分で変えていく、そのような教えである。したがって単に釈尊や観音菩薩、不動明王など仏像の前で「私の苦しみを取り除いてください」とお祈りをしたからといってどうにかなるものではないのである。

釈尊ご自身も「自分のことは自分でしなさい。私はあなたたちに解脱の道を示した。あなたが解脱するかどうかはあなたの手にある」と説かれている。

それゆえ釈尊に対して我々の悩みや苦しみを何とかしてくださいといってもそれは無駄である。悩みや苦しみを克服するのは自分自身なのであり、自分自身が努力して何か取り組まない限り、どうにもならないだろう。


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