いつもお寺のお世話をしてくださる方から聞いたちょっと笑えるいい話です。
あまり難しい仏教の話はわからないけれど、お坊さまたちとの日常の会話の中からでも色々と心の支えになることがあると言われます。
何年か前にお父さんの臨終の際、お坊さまたちから「魂は頭の先から抜けると来世がよい」と聞いて、もう意識のないお父さんの耳元で「頭の先から抜けるのよ!頭の先から抜けるのよ!」とささやいていると、
お父さんではなく隣のベッドのおじいさんが「はい!」と大きな声で答えてくれて、思わず笑ってしまったそうです。
その後、お父さんはしばらく小康状態が続きましたが、隣のおじいさんの方が先に亡くなられ、もしかしたらよい来世に導いてあげられたのかもという気持ちになったとのことです。
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私も伯父が臨終の時には、ゲンギャウから「子どもや奥さんのことを心配したり、解決していない問題を心配したり、この世に執着を残させてはいけません。ただただ仏さまを思い、よい来世のことだけを考えるように耳元で話して聞かせてあげなさい。泣き過ぎたら心配させてしまうから、亡くなられてもあまり泣き過ぎないようにね。」とおしえてもらいました。
親や、友人、愛する人(ペットも)を亡くしてしまうのはとても悲しいけれど、生き物には必ず寿命があります。その最期の時にはどのように心を持ったらよいのかお坊さまはおしえてくださいます。
法話会や特別な行事以外でも、お坊さまたちと話していると生きるためのちょっとしたアドバイスやヒントがもらえますよ。
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